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「AbemaTVの競合はもう出てこない」と藤田社長。有料Abemaビデオは100万人目標

 サイバーエージェントは27日、2017年度第2四半期決算を発表し、映像配信サービス「AbemaTV」の状況を報告し、タイムシフト型サービス「Abemaビデオ」の会員数目標を100万件と掲げた。なお、AbemaビデオはAndroidアプリを27日に公開し、「今日から本格サービス開始」(藤田晋社長)とした。

3月のMAUは753万人、WAUは411万人

 AbemaTVのアプリダウンロード数は1,600万を突破した。3月の月間アクティブユーザー数(MAU)は753万人、週間アクティブユーザー(WAU)は約411万人規模で「右肩上がり。ゴールデンウィークに向けた特別編成でさらに増やしていく」とする。

 4月にスタートした縦型視聴については、「リリースして数週間経ったが、ユーザーの視聴時間が15%ぐらい底上げされた。感謝のコメントも多くもらえた。リリースしてよかった」と説明。月額960円のAbemaビデオは、650作品6,700話を提供しているが、このうち1/5は無料開放している。「今後一番力を入れていくサービスの一つ」とし、有料の「Abema会員」目標を100万人としている。

縦型視聴が好評
Abemaビデオ
Abemaビデオも、1/5は見逃し配信などの無料公開

 なお、AbemaTVは「WAU 1,000万のマスメディア」を目指しているが、現状のユーザー数については、「確実に増えており、何年で着実に達成できる。競合もいないのでパイオニアとしてやっていく」と説明。藤田社長は、「この事業で厳しいのはコンテンツの獲得競争による調達価格の高騰だが、そういう状況になっていない。たからパイオニアとしてやっていく。番組制作やコンテンツ制作はやはり日本ではテレビ局。特にニュース番組はまずテレビ局しかできない。スポーツにしてもそう。一方、ユーザービリティの高さについては、やはりネット企業がやらなければいけない。また大きな先行投資も必要。そういう意味ではもう競合は出てこないので、あとは自分たちとの闘い」とコメントした。

 また、「AbemaTVが若い人が集まる場所、と認知されれば、有力なコンテンツもここ(AbemaTV)に集まってくる。そうすれば若い人がまた集まるというポジティブスパイラルになる。広告と課金だけでなく、放送局でいう放送外収入のような取り組みにも着手している」と説明。「2年ぐらいは先行投資期」と位置づけ、2017年度の同事業の営業損失は200億円規模を予定している。

AbemaTVのロードマップ

 サイバーエージェントの2017年度第1四半期売上高は過去最高の933億円(前年比25.1%増)、営業利益79億円。AbemaTVを含むメディア事業の営業赤字は51億円で、うちAbemaTV分の損失が58億円。