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メ~テレ、放送と4K配信の連動を民放で初めて5局同時ネットで実施

 メ~テレ(名古屋テレビ放送)は10月18日、 ハイブリッドキャストを使い、放送と連動した複数コンテンツの4K解像度配信を、テレビ朝日系列中部ブロック5局の同時ネットで実施する。複数局同時ネットによる放送と連動した4K配信は民放初の試み。番組名は「GO! GO!ご当地麺紀行」で、放送日時は18日午前3時42分~午前3時57分までの15分間。

メ~テレ、放送と4K配信の連動を民放で初めて5局同時ネットで実施 HD放送と通信4K映像を同期させたコンテンツ配信のイメージ
HD放送と通信4K映像を同期させたコンテンツ配信のイメージ

 また、HD放送と同期した4K映像をハイブリッドキャストにより4K配信し一部映像を放送エリア別に差し替える試みも行なう。これらは 総務省「ブロードバンドの活用による放送サービスの高度化に向けた技術等検証事業」の一環となる。

 この試みは、現行の地上波放送と通信による4K映像の連携による4K同期放送を想定したもの。将来の新たな4K伝送路の研究として実施する。

 HD画質の地上デジタル放送と並行し、同じ内容の4Kコンテンツを通信回線で配信。ハイブリッドキャストの技術を使って放送2Kと通信4Kの切り替え視聴を可能にすることで、放送と通信を同期した映像配信を実現する。ただし、完全な同期ではない。

メ~テレ、放送と4K配信の連動を民放で初めて5局同時ネットで実施 番組構成イメージ図
番組構成イメージ図

 同時ネット放送するのは、テレビ朝日系列中部ブロックのメ~テレ、静岡朝日テレビ、長野朝日放送、新潟テレビ21、北陸朝日放送の5局。

 4K配信は視聴地域に応じて、文字スーパー制御や、映像の一部差し替え、4Kから2Kへの強制引き戻し制御を実施。視聴者に対し地域情報をより的確に配信し、地域の緊急時にはその地域だけを放送波に引き戻すことが可能になる。

 メ~テレで動作確認をしているテレビは、ソニーのX9350D/X9300D/X8500D/X9400C/X9300C/X9000C/X8500C/X8000Cシリーズ、パナソニックのEZ1000/950、EX780/750/600、DX950/850/800/770/750/600シリーズ。シャープのUS45/U45/US40/U40/XD45シリーズ。ネットワークの推奨回線速度16Mbps以上。取り組みには、NHKが開発したDashNXプレイヤーを使用する。

 番組の「GO! GO!ご当地麺紀行」は、それぞれの地域が誇る麺料理を地元局のアナウンサー、タレントが紹介する地元グルメ番組。イチオシの麺料理を紹介しつつ、通信側では周囲の観光地などを4Kの高画質で紹介する。