ディズニー、「“おうちシアター”プロジェクト」を開始
-BD/DVD楽しむ家庭の写真を募集。ライフスタイル提案へ
ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメントは25日、2009年度に発売を予定しているDVDやBlu-ray Discビデオのラインナップや、マーケティングプランなどを販売店向けに説明するコンベンションを都内で開催。作品のBDビデオ化を積極的に進めていく姿勢を強調すると共に、ライトユーザーにセルメディアを楽しむライフスタイルを訴求するなどの戦略を発表した。
塚越隆行日本代表 |
マーケティング エグゼクティブ・ディレクターの高橋雅美氏 |
それを受けて、マーケティング エグゼクティブ・ディレクターの高橋雅美氏が新戦略「Disney@HOME Brings family together」を発表。「家庭内で“イベント”として、ディズニーのBD/DVDを楽しむというライフスタイルを提案する」(高橋氏)というもので、具体的には「ディズニー“おうちシアター”プロジェクト」と「ディズニーサマーキャンペーン」の2つのプロジェクトから構成される。
「ディズニー“おうちシアター”プロジェクト」は、家でユーザーがBD/DVDを楽しんでいる様子を映像や写真で送ってもらい、優秀作品にプレゼントを贈るというもの。既にBD/DVDを家庭で楽しんでいる様子を広く世間に紹介することで、DVD/BDを購入/レンタルして楽しむというライフスタイルを送っていない人に、わかりやすく魅力を訴求。市場拡大に繋げるという。
第1弾として4月22日~6月末まで「BD/DVDを観る時の我が家の“必須アイテム”」というテーマで映像/写真を募集。プレゼントとしてディズニーリゾートのチケットやBDプレーヤーなどを予定しているという。詳細は後日発表される予定だ。
新戦略の「Disney@HOME Brings family together」 | ディズニーのBD/DVDを家庭で楽しむことをイベントとして訴求。そうしたライフスタイルを実践していない人を取り込むプロジェクトになるという | おうちシアタープロジェクト、第1弾の概要 |
「ディズニーサマーキャンペーン」は7月17日~8月31日まで実施するもので、詳細は追って発表される予定だが、ディズニー作品の中から1枚購入すると、ミッキーのシルエットを用いた「Disney@HOME」のアイコン型風鈴が先着でプレゼントされるというもの。アイコンは夏を連想させるスイカ柄となっており、今後は季節などに合わせて様々なバージョンが作られ、店頭ディスプレイにも活用されるという。
Disney@HOME Brings family togetherのアイコン。ミッキーのシルエットを使っている | 同じアイコンを季節やイベントごとにデザインを変えて使用。これは夏バージョン | 先着プレゼントの風鈴。実際のデザインとは異なる可能性がある |
日本テレビの豊田順子アナウンサーが司会を担当 |
プレゼンテーションでは、今後リリースされる新作タイトルの紹介も実施。既報の通り、4月3日には新作CG映画「ティンカー・ベル」がBD/DVD発売されるほか、5月20日には1940年に初公開された名作「ピノキオ」をデジタル・リマスターで高画質/高音質復活させた「ピノキオ プラチナ・エディション」もBD/DVD発売。BDとDVDをセットにした「ブルーレイ・プラス・DVDセット」もラインナップしているのが特徴となる。ほかにも、既発表のものだが、スタジオジブリ作品のBD/DVDも紹介された。
セールス エグゼクティブ・ディレクターの山内康裕氏 |
さらに、「ディズニーではできる限りのタイトルをBDビデオ化していくと共に、高画質や楽しさなど、その優位性の訴求に努める。現時点ではビジネスへの貢献度の高い商材とは言えないかもしれないが、戦略的に取り組むべきアイテムと考えていただきたい。取り扱っていない店舗では小規模でも販売の開始を、取り扱っている所ではさらなる取り組みの強化をお願いしたい」と、BD市場拡大に向け、ディーラーにも協力を求めた。
(2009年 3月 26日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]