ソニー、実売3万円/奥行き207mmの新BDプレーヤー

-DTS-HD MAのPCM変換やDeepColorにも対応


BDP-S360

9月5日発売

標準価格:オープンプライス

 ソニーは、低価格なBlu-ray Discプレーヤー「BDP-S360」を9月5日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後の見込み。

 BDP-S350の後継モデル。S350はドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioのビットストリーム出力に対応し、リニアPCM変換はドルビーTrueHDのみ対応だったが、S360ではDTS-HD Master AudioのPCM変換も可能になった。なお、プレーヤーにアナログマルチチャンネル出力は備えていない。

 外形寸法約430×207×56mm(幅×奥行き×高さ)、重量約2.1kgのコンパクトな筐体を採用。デザイン的には同日発表のシアターシステム「HT-SF360」とのマッチングを図っている。

プレシジョンドライブHD
 ドライブには読み取り精度を向上させた「プレシジョンドライブHD」を採用。BD用とCD/DVD用に専用のピックアップレンズを搭載。それぞれに特化させることで、高い読み取り精度を発揮させている。S360のドライブではドライブ内部の温度上昇を抑え、光学ブロックの温度を安定化。より精度の高い読み取りが行なえるという。

 読み取り可能なメディアはBDビデオ、BD-R/RE、AVCHDディスク、DVDビデオ、DVD±R/RW、DVD±R DL、音楽CDなどで、JPEG画像を収録したディスクも再生可能。

 アップスケール技術の「プレシジョンシネマHDアップスケール」も採用。独自のアルゴリズムを用いて、上下の画素補間だけでなく、斜め方向の画素も認識し、補間しつつSD映像をハイビジョン化。「従来エッジの出やすい斜め方向の映像に対してもノイズの少ない映像に変換して再生できる」という。

 HDMI出力は1080/60p、24pに対応。DeepColorもサポート。BDのBONUSVIEW(ボーナスビュー)や、BD-Liveも対応。HDMI CECのブラビアリンク機能もサポートする。

 高速起動モードに設定すると、電源ONからディスクの再生まで、約6秒の高速動作が可能。メニュー画面はXMB(クロスメディアバー)を採用。自動電源オフ機能も用意している。

 出力端子はHDMI、D4、コンポーネント、コンポジット、光デジタル音声、同軸デジタル音声、アナログステレオ音声(RCA)を各1系統備えている。重量は約2.1kg。消費電力は22W。待機時消費電力は0.14W。リモコンが付属する。

背面端子部付属のリモコン


(2009年 8月 26日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]