キヤノン、実売7万円のAVCHDカメラ入門機
-約270g。「ハイスピードAF」搭載
左がシルバー、右がレッド |
キヤノンは、AVCHD記録のハイビジョンビデオカメラのエントリーモデル「iVIS HF R10」を、2月中旬に発売する。レッドとシルバーの2色をラインナップする。生産台数は8万台/月。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万円前後の見込み。
キヤノンの家庭用ビデオカメラ「iVIS」のラインナップは、同日発表の上位モデルS21、M31と、R10の3モデルとなり、すべてハイビジョンAVCHDカメラとなった。
エントリーモデルとなるR10は、1/5.5型239万画素「キヤノン フルHD CMOS」、DIGIC DV III、光学20倍ズーム「キヤノン HD ビデオレンズ」を搭載。手振れ補正は電子式。
レッド |
シルバー |
撮像素子の有効画素数は動画時約239万画素、静止画時は約173万画素(4:3)/約156万画素 (16:9)。レンズはF1.8~3.6、焦点距離は35mm判換算で、動画と静止画(16:9時)は約40~800mm/49~980mm(ダイナミックモード)、静止画(4:3)時は約40.2~804mmとなっている。最低被写体照度は約0.4ルクス(ナイトモード、シャッタースピード1/2秒)/約5ルクス(Pモード、オートスローシャッターオン、シャッタースピード1/30秒)となっている。
8GBメモリを内蔵するほか、SD/SDHCメモリーカードスロットを装備。内蔵メモリとSD/SDHCメモリーカードに連続して記録できるリレー記録にも対応している。なお、メモリ切替え時はシーンの欠落が発生する。
録画モードは「MXP」(約24Mbps)がなく、「FXP」(約17Mbps)、「XP+」(約12Mbps)、「SP」(約7Mbps)、「LP」(約5Mbps)の4種類を用意。解像度はFXPモードは1,920×1,080ドット、その他のモードは1,440×1,080ドット。24p、30pを60i記録することも可能。
本体内で撮影した映像を、SD解像度に変換する機能も搭載。SD-Video形式(9Mbps)または、MPEG-2(3/9Mbps)を選択できる。Eye-Fiカードにも対応し、パソコンなしで、無線LAN経由でWebサイトなどにアップロードできる。
上位モデルにも搭載している「ハイスピードAF」や、歩行時の撮影での手ブレを効果的に抑制する「ダイナミックモード」、撮影シーンを31通りに自動的に判別する「こだわりオート」も備える。
液晶モニターは、2.7型ワイド液晶で、画素数は約11.2万ドット。上位モデルとは異なり、タッチパネルは採用しておらず、液晶脇のジョイスティックで操作する。
スナップ写真の感覚で2/4/8秒から選択して動画を撮影し、内蔵の音楽と一緒に再生できる「ビデオスナップ」を搭載。さらに、音楽プレイヤーなどの外部音源に連動して再生、停止が可能。
製品内容 |
連続撮影時間は、付属のバッテリパック「BP-2L5」使用時で、標準画質のSP(約7Mbps)モードで撮影した場合、約80分となっている。オプションの「NB-2LH」を使用すると、約105分の連続撮影が行なえる。
付属品はD端子ケーブル「DTC-100/S」、ステレオビデオケーブル「STV-250N」、USBケーブル、コンパクトパワーアダプタ「CA-590」、バッテリパック「BP-2L5」、PIXELA Application Disc、音楽データディスクなどとなっている。
(2010年 1月 13日)
[AV Watch編集部 古川 敦]