アイ・オー、Blu-ray保存にも対応したUSBキャプチャ

-フル画面表示対応でPC画面をモニターに活用可能


ハードウェアは両モデル共通

 アイ・オー・データ機器は、USB 2.0接続のビデオキャプチャユニット2製品を9月末に発売する。エントリーモデルの「GV-USB2」と、付属ビデオ編集ソフトを強化した「GV-USB2/HQ」をラインナップし、価格はそれぞれ5,565円、7,770円となっている。対応OSはWindows XP/Vista/7で、Windows 7は64bit版にも対応する。

 両製品とも2008年12月に発売された「GV-USB」の後継モデルで、GV-USB2とGV-USB2/HQの違いは、GV-USB2/HQにのみ動画編集ソフト「CyberLink PowerDirector8 for I-O DATA」と、ラベル印刷ソフト「CyberLink LabelPrint2.5」が付属することのみで、ハードウェアなどの違いはない。

 直出しケーブルのS映像/コンポジット/アナログ音声端子から入力した映像と音声を、USB 2.0接続したPCでソフトウェアエンコードするキャプチャユニットで、テレビチューナは内蔵しない。ソフトのインストールとケーブル接続、DVDダビングの3ステップで簡単にDVDが作成できるとしている。本体のケーブルを除く外形寸法は約18.2×57.4×13.0mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約50g。

 従来モデルと同様に、どちらもオーサリングソフト「PowerProducer 5 for I-O DATA」が付属。キャプチャ映像を簡単にDVDにできるのが特徴。HDDに保存せずに、DVDへのダイレクトレコーディングも行なえる。

 新モデルでは両製品とも、この「PowerProducer 5 for I-O DATA」に加え、よりわかりやすくHDDへのキャプチャが可能なアイ・オー・データ製新ソフト「LightCapture」を付属。シンプルなUI&操作で使えるソフトとなっており、要望の高かったというキャプチャ中の「フルスクリーン表示」にも対応。パソコン用ディスプレイをゲーム機用モニターとしても活用でき、プレイ映像の録画にも活用できるという。HDD録画機能は1クリックスタートできる「かんたんハードディスク保存」。

 「PowerProducer 5 for I-O DATA」の記録フォーマットは映像がMPEG-2で、解像度は720×480ドット、352×480ドット、352×240ドットから選べる。音声はドルビーデジタル 256kbpsとリニアPCMをサポートする。なお、LightCaptureでは、720×480ドット、リニアPCMのみ使用できる

 「PowerProducer 5 for I-O DATA」では、HDDに一旦保存して、テーマにそったメニューデザインにしたり、簡単なビデオ編集を行なったDVDビデオも作成可能。編集機能は、「結合」、「場面カット(分割)」、「A・Bカット」の3種類。そのほかにも、映像シーンの切り替わりを自動的に検出して、自動でチャプターを作成する機能も備えている。また、DVDへの書き込み時にDVDのディスク容量に応じて映像品質を最適な画質に自動変換する「スマートフィット」機能も搭載している。なお、1枚のDVDに保存できる映像は、最大約240分までとなっている。

 GV-USB2/HQにはさらに、「CyberLink PowerDirector8 for I-O DATA」も付属。より、こだわりの編集が可能というソフトで、DVDに加え、Blu-rayのオーサリングにも対応。同社では、「“かんたんさ”と“カスタマイズ性”が両立されており、直感的操作でプロ並みの動画作品を作れるため、初心者から上級者まで満足できる編集が可能」としている。

 720×480ドットの動画を1,920×1,080ドットに変換する「HDアップスケーリング保存機能」も搭載しているほか、コマ数追加によるなめらか映像、ビデオノイズの除去、カラー調整、明るさ調整などの細かい画質調整も行なえる。さらに、YouTubeにアップロードや、iPod/PSPへのに転送機能も備えている。

GV-USB2
GV-USB2/HQ


(2010年 9月 8日)

[AV Watch編集部 古川 敦]