パナソニック、iPod/iPhone再生対応の9型フォトフレーム

-SDオーディオ対応、最薄部9.4㎜。「エコナビ」で省エネ


 パナソニックは、9型液晶搭載のデジタルフォトフレーム2製品を10月22日に発売する。iPod/iPhoneの動画/音楽/静止画も再生可能な「MW-20」と、iPod/iPhone非対応で静止画のみの「MW-15」を用意。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はMW-20が23,000円前後、MW-15が17,000円前後。カラーはMW-20がブラック(K)のみ、MW-15はホワイト(W)とブラック(K)を用意する。

MW-20

 いずれも9型/800×480ドットの液晶と、2GBメモリ、SD/SDHC/SDXCカードスロット、USB 2.0端子(ミニB)を備えたデジタルフォトフレーム。業界最薄という9.4㎜(最薄部)というスタイリッシュデザインなどが特徴。パナソニックとしては、フォトフレーム市場参入製品になる。

 両モデルの大きな違いは、MW-20のみ、ドックに装着したiPod/iPhoneの動画/静止画も再生できること。付属リモコンで選曲などの操作ができる。iPhone/iPodの楽曲ジャケット表示やYouTube再生も行なえ、iPod/iPhoneの充電も可能。第5世代以降のiPodや第1~5世代nano、第1~3世代touch、classic(80/120/160GB)や、iPhone 3G/3GS/4とのDock接続に対応する。

 MW-20は出力1W×2ch/薄さ5.6㎜のセミドーム型フルレンジスピーカーを画面下に内蔵し、SDオーディオの再生も可能。対応ファイル形式はAAC/MP3/WMA。ディフューザーの使用で効果的に前方に音を放出し、クリアなボーカル再生を実現したという。

 両モデルともJPEG静止画が表示可能で、15パターンのスライドショー表示が可能なほか、MW-20は38種類、MW-15は35種類の表示モードも用意。さらに、デジタルカメラLUMIXで撮影した静止画の「シーンモード」ごとの再生も可能となっている。最大再生画素数は5,120×3,840ドット、最小再生画素数は64×64ドット。最大デコードファイルサイズは10MB。

 ファイルはUSB経由で本体メモリやSDカードに転送可能。MW-20へはパソコンソフトのSD-Jukebox(別売)や、SDオーディオ対応ミニコンポ「D-dock」、BD/DVDレコーダ「DIGA」からも音楽を転送できる。内蔵メモリに保存できるのは静止画のみ。なお、USB接続したパソコンとiPod/iPhoneのデータ同期には対応しない。

MW-15のホワイト

MW-15のブラック

CEATEC JAPAN 2010での展示

 カレンダー/時計表示にも対応。背面上部に明るさセンサーを備え、周囲の明るさに応じて画面輝度を調整する「エコナビ」機能を搭載。暗くなると自動で電源をOFFにすることもできる。静止画や音楽(MW-20のみ)のオフタイマーも可能。

 ディスプレイの角度は50~75度の範囲で調整可能。付属スタンドで縦置きにも対応し、縦置き用の表示モード利用時は、Panasonicロゴが消灯。写真以外の表示は横向きとなる。同梱金具で壁掛けも可能。ただし、壁への設置/取り外しについては専門業者や販売店へ依頼するよう求めている。なお、壁掛け設定時は、iPod/iPhone接続やSDオーディオ再生ができないほか、電源以外のキー操作やUSB接続ができなくなる。また、Panasonicロゴは消灯し、エコナビ機能も動作しない。

 電源はACアダプタを使用。消費電力はMW-20が通常モード約4.5W/最大約13Wで、スタンバイ時は約0.1W。MW-15は約4.3W(スタンバイ時約0.1W)。外形寸法は共通で、244.2×88.7×154mm(幅×奥行き×高さ)で、最薄部は約9.4mm。重量はWM-20が約583g、MW-15が約523g。外箱はギフトに配慮したシンプルなパッケージを用いている。


(2010年 10月 7日)

[AV Watch編集部 中林暁]