ソニー、「S-Master」搭載の2.1chシアターシステム

-HDMI入力3系統/S-Force PROフロントサラウンド


HT-FS3

 ソニーは、薄型テレビとの接続を想定した2.1chシアターシステム「HT-FS3」を11月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は23,000円前後。

 小型のフロントスピーカーとサブウーファで構成する2.1chシアターシステム。前方のスピーカーだけで仮想的にサラウンド音場を再現する「S-Force PROフロントサラウンド」を搭載。仮想スピーカーから耳に届く音に加え、反射音や間接音まで再現し、広がり感や包みこまれるような空気感までリアルに表現するという。

 サブウーファ部に、独自のフルデジタルアンプ「S-Master」を搭載し、本体内での音質劣化の抑制と、原音に忠実な再生を追求。最大出力はフロントが100W×2ch、サブウーファが200W。スピーカーユニットはフロントが65mm径フルレンジ、サブウーファが130mm径ウーファを搭載。エンクロージャはいずれもバスレフ型。

 HDMI(Ver.1.3a/x.v.Color対応)を入力3系統/出力1系統装備。CECに対応し、対応するテレビやBDレコーダなどのリモコンで「HT-FS3」を操作できる。HT-FS3が待機状態でも、接続したHDMI機器の映像/音声をパススルーすることも可能。なお、ARC(オーディオリターンチャンネル)には対応していないため、「HT-FS3」からテレビの音声を出力するには別途音声ケーブルが必要となる。

 デコーダはリニアPCM(2ch/5.1ch/7.1ch)、ドルビーデジタル、DTS、ドルビープロロジック、ドルビープロロジックII、MPEG-2 AACに対応。ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioはサポートしない。

HDMI端子部

 サウンドモードは、スタンダード、ムービー、ドラマ、ニュース、スポーツ、ゲーム、ミュージック、ライブ、ポータブルオーディオエンハンサーの9種類。対応するBRAVIA液晶テレビや、BDレコーダなどと接続することで、EPGの番組ジャンルを元に適したモードへ自動で切り替える「オートジャンルセレクター」も搭載する。

 入力端子はHDMI×3、光デジタル音声×2、同軸デジタル音声×1、アナログ音声×1。出力はHDMI×1。別売のウォークマン用クレードル「TDM-NW10」や、Bluetoothアダプタ「TDM-BT10」を接続可能なデジタルメディアポートも搭載し、対応するウォークマンなどの音声を高音質で再生可能。TDM-NW10接続時はウォークマンの充電も行なえる。また、「HT-FS3」のリモコンでウォークマンを操作可能となる。

 AM/FMチューナも搭載。消費電力は95W(待機時0.3W以下)。外形寸法と重量は、フロントスピーカーが約102×77×163㎜(幅×奥行き×高さ)、約0.55kg、サブウーファが約212×364×374㎜(同)、約8.9kg。リモコンが付属する。



(2010年 10月 20日)

[AV Watch編集部 中林暁]