アイ・オー、REC-iNで容量拡張できるLAN HDD「HVL-AVR」

-RECBOX新モデル。スカパー! HD録画など対応


HVL-AVR

 アイ・オー・データ機器は、スカパー! HDなどの録画に対応したレコーディングHDD「RECBOX」の新モデルとして、iVDRと同形状のHDDカートリッジ「REC-iN」を追加可能な「HVL-AVR」を11月下旬より発売する。価格は25,410円。

 また、容量320GBのREC-iNカートリッジ「RHDM-320」も12月下旬に発売。価格は7,560円。

 7月発売の「RECBOX(HVL-AVシリーズ)」にiVDRと同形状のスロットを追加したモデル。HDD容量 1TBの1モデルのみとなる。従来のRECBOXと同様にDTCP-IP/DLNAを使ったテレビからのネットワークダビングや、スカパー! HD録画に対応した録画用HDDとして利用できるほか、REC-iNカートリッジを追加することでHDD容量を拡張できる点が特徴。

 テレビやレコーダからの録画/ダビング先のHDDとして利用できるほか、DLNA/DTCP-IPサーバーとしても動作。家庭内の対応機器にRECBOXに蓄積した映像や音楽をストリーム配信できる。また、簡易LAN HDDとしてパソコンのファイル共有なども行なえる。

RHDM-320

 東芝のREGZAやREGZAブルーレイ/VARDIAのDTCP-IPダビング対応機器からは、RECBOXへのダビングと、RECBOXから各機器へのムーブが可能。日立Wooo「XP05」、「ZP05」シリーズからはHDD/iVDRに録画したコンテンツをRECBOXにダビングできる。また、RECBOXからパナソニックのブルーレイDIGAへのムーブにも対応する。動作検証済みの機器や、各機器で利用できるダビング/ムーブ動作については、同社ホームページで案内している。

 HVL-AVRの新機能としてHDDカートリッジ用のスロットを搭載。2.5型HDDを内蔵したREC-iNカートリッジを追加することでHDD容量を拡張できる。また、REC-iNの大容量を生かして、お気に入りのコンテンツを1枚のiVDRにまとめるなどの活用も可能となっている。

 REC-iNを活用した機能としては、録画番組のバックアップ機能を搭載。これはHVL-AVRの内蔵HDDのコンテンツをREC-iNカートリッジに“バックアップ”するというもの。REC-iNと内蔵HDDは、HVL-AVRから1つの機器固有(ローカル)記憶領域として認識されるため、万が一、内蔵HDDが故障した場合でも、RECBOX側で保有している鍵情報とタイトルリストと、REC-iNにバックアップした録画番組データを照合することで、REC-iNや、修理したHDDで録画番組情報を復元できるという。

背面

 また、コンテンツ操作時に誤って消去したコンテンツも復元できる。ただし、バックアップしたREC-iNカートリッジをほかのHVL-AVRに接続しても、REC-iN内のコンテンツは再生できない。

 なお、REC-iNカートリッジは、Woooなどで利用されているiVDRを利用した著作権保護方式「SAFIA」には非対応。HVL-AVRもSAFIA非対応だが、2011年にはSAFIA対応のアップデートを実施予定。これにより、iVDR-Sメディアへのムーブに対応するほか、WoooでiVDR-Sに録画した番組のHVL-AVRでの再生や、DTCP-IPネットワークでの配信も可能になる。

 そのほか、従来のRECBOX(HVL-AV)からの機能強化点として、デジタルテレビのブラウザ(Net Front3.4以降)からのHVL-AVRのタイトル消去に対応したほか、REC-iNと内蔵HDD間のダビングが可能となった。「お気に入り」だけを選択してムーブする機能も追加された。

 パソコン用のDTCP-IP/DLNAクライアントソフト「DiXiM Digital TV plus for I-O DATA」もバンドル。パソコンから、RECBOX内のデジタル放送番組や、動画、音楽、写真などのコンテンツを再生できる。DLNAのDMR(デジタルメディアレンダラー)/DMC(デジタルメディアコントローラ)にも対応。対応OSは Windows Vista/7。

 Ethernetとホスト機能対応のUSB端子を装備し、接続したUSB HDD内のコンテンツなどもネットワーク内で共有可能。外形寸法は約260×240×45.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.2kg。


(2010年 11月 17日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]