フジテレビ、BD/DVDタイトルにRipGuard/ACP導入

-3年契約。不正リッピングソフト増加に対応


 米Rovi Corporationは18日、同社の不正リッピング防止技術「RipGuard」とアナログ映像保護技術「ACP」が、フジテレビジョンが発売するBlu-ray/DVDタイトルに採用されると発表した。ライセンス契約は3年間。DVDにRipGuardとACP、BDにはACPが使われる。

 RipGuardは不正なDVDリッピングを防止する技術で、現在の市販DVDビデオで多く採用されるCSS暗号とは異なる方法でDVDやBlu-rayのリッピングを防止する。ACPはDVDビデオなどのデジタル映像メディアで利用するアナログ保護技術で、録画機器への出力時に映像を乱れさせたりすることでコピーが行なえなくなる。

 フジテレビのDVDにはこれまでもACPが使われていたが、暗号を解除して不正リッピングするソフトウェアが広く出回っていることから、RipGuardをデジタルリッピング防止技術として新たに採用する事にしたという。

 導入にあたり、フジテレビの執行役員クリエイティブ事業局長大多亮氏は「映像商品化においてご協力いただく権利者・関係者の皆様のためにも、また制作著作者としての立場も含めて、より高度で効果的な技術を導入することにより、コンテンツの保護につながることを期待しております」とコメント。

 ロヴィの西村明高社長は「今回フジテレビ様のDVDビデオにRipGuard技術が追加で導入されたことは、当社のACP技術がフジテレビ様から高い信頼を得たことによる結果であると自負しています」と語っている。



(2011年 1月 18日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]