V-Lowマルチメディア放送にNHKら133者が参入希望
-地方のTV/ラジオ局やVICSセンターなども
アナログテレビ放送が終了した後の2011年7月25日以降に、空いたVHF-LOW帯(VHF 1~3ch)を使って検討されている、マルチメディア放送サービス(V-Lowマルチメディア放送)。その放送に、NHKを含むテレビ・ラジオ局など133者が参入を希望している事が明らかになった。
これは、総務省が10日に発表した、V-Lowマルチメディア放送への参入希望調査の結果によるもの。133者から参入希望の提出があり、その内、受託国内放送への参入希望(出資のみを含む)が18者、委託放送業務への参入希望が132者だったという。調査票の全提出者は総務省のページで公開されている。
FM放送事業者からは、エフエム東京、J-WAVEに加え、エフエム京都、ZIP-FM、エフエム大阪、エフエム愛知など、地方局も参入を希望。AM放送事業者では、ニッポン放送、文化放送、TBSラジオ&コミュニケーションズ、大阪放送、東海ラジオ放送、ラジオ沖縄などが名を連ねている。
テレビ放送局からは、日本放送協会(NHK)、毎日放送、朝日放送、IBC岩手放送、青森放送、九州朝日放送などが、コミュニティ放送事業者からも、逗子・葉山コミュニティ放送、京都コミュニティ放送などが参加を希望。ほかにも、道路交通情報通信システムセンター(VICSセンター)も参加希望としている。
なお、V-Lowマルチメディア放送に関しては、「VHF-LOW帯マルチメディア放送推進協議会」(VL-P)が実現に向け、ワーキンググループを作り、簡易動画やデータ配信、Webとの連携など、マルチメディア放送で実現を目指す各種サービスの検討などを行なっている。
総務省では同放送の制度枠組みについての意見募集も実施。これらの結果を踏まえながら、制度設備を進めていくとしている。
(2011年 2月 14日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]