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違法動画/音楽ダウンロードは年間43億ファイル。RIAJ推計

−経験者の3割が過去半年で利用。「後ろめたい」は46.5%


 日本レコード協会(RIAJ)は9日、音楽ファイルなどの違法配信に関する利用実態調査の2010年版を発表した。

 この調査は、2010年8月31日〜9月6日に行なったインターネットアンケートの結果をまとめたもの。アンケートの対象者は、2010年8月10日〜16日にRIAJが行なった「音楽メディアユーザー実態調査」で抽出された、違法ファイルのダウンロード経験者。サンプル数は1,217で、12〜59歳の男女が答えている。



■ 違法配信経験者の約3割が、過去半年で利用

 これまで違法ダウンロードを経験した人のうち、調査日から過去半年間に違法動画配信サイトで音楽をダウンロードした人は29.6%。こうしたサイトの存在やダウンロード方法を知っている人は68.1%だった。動画配信サイト以外での違法ダウンロードでは、P2Pファイル共有ソフトの利用が5.0%、パソコン用の掲示板などのサイトが10.4%、携帯電話用の掲示板などのサイトが9.4%となった。これらのうち複数を利用している人は12.6%。

 1カ月あたりのダウンロードファイル数は、動画についてはP2Pが23.6個、動画配信サイトが29.4個。パソコン向けの掲示板サイトが27.4個、携帯向けの掲示板の着ムービーが22.5個となっている。音楽は、P2Pが33.4個、動画配信サイトが32.6個、パソコン向け掲示板が44.0個、携帯向け掲示板の着うたが14.5個、着うたフルが15.8個。

 これらの結果と日本の人口(平成17年版国勢調査/12〜69歳)から、RIAJは半年間の違法ダウンロード数を推計。パソコンでの推定ダウンロードファイル数は19.6億個、携帯電話は2.2億個となり、年間では43.6億個と計算している。

 違法アップロードについては、動画配信サイトの利用率が14.9%、P2Pが8.9%、パソコン向け掲示板が8.6%、携帯向け掲示板が8.4%となった。これらの方法のうち、サイトの存在や利用方法を認知している割合が最も高いのは動画配信サイトで、58.4%。1カ月でアップロードしたファイル数の平均については、P2Pが29.7個、動画配信サイトが31.6個、パソコン向け掲示板が28.4%、携帯向け掲示板が26.8%だった。



■ 著作権法改正などを受け、動画配信サイト以外の利用者は減少

 違法ファイル配信の利用に対し、「後ろめたさを感じる」という人の割合は46.5%。「あまり感じない」人は39.4%、「まったく感じない」人は14.0%だった。

 昨年度の調査とダウンロードファイル数で比較すると、いずれの方法についても動画ファイルに比べ音楽ファイルの方がダウンロード機会が増えた人の割合が高かった。また、動画配信サイト以外の方法については、「ダウンロードファイル数が減った」人が「増えた」人の割合を上回った。

 「利用を辞めた理由」については、動画配信サイトで最も多かったのは「ダウンロードしたい曲が見つからないから」(30.0%)、次は「音楽に対する関心が薄れたから」(22.0%)だった。3番目に、「著作権法が改正され、許可なくアップロードされた楽曲をダウンロードすることが違法になったことを知ったから」(18.0%)が挙げられた。P2Pでは、著作権法改正を理由に挙げる人が最も多く、29.4%に上った。



(2011年 3月 9日)

[ AV Watch編集部 中林暁]