サイバーリンク、DTCP-IP再生に対応した「PowerDVD 11」
-iPhone/Android端末の動画再生/リモコンアプリも
起動画面 |
サイバーリンクは、PC用動画再生ソフトの最新バージョン「PowerDVD 11」を発表。ダウンロード版を4月21日より、パッケージ版を4月28日より発売する。ラインナップと価格は下表の通り。対応OSはWindows XP/Vista/7。ただし、NVIDIA 3D Vision利用時はXP非対応となる。
製品 | Blu-ray Blu-ray 3D再生 | 通常版価格 | アップグレード版価格 |
ダウンロード版:4月21日発売 | |||
PowerDVD11 Ultra | ○ | 11,800円 | 8,800円 |
PowerDVD11 Deluxe | - | 9,800円 | 6,800円 |
PowerDVD11 Standard | - | 4,900円 | - |
パッケージ版:4月28日発売 | |||
PowerDVD11 Ultra | ○ | 13,440円 | 11,340円 |
PowerDVD11 Standard | - | 5,229円 | - |
コンテンツ選択画面 | Ultra版のパッケージ | Standard版のパッケージ |
バージョン11の大きな変更点は、ネットワーク経由の再生機能を強化したこと。Ultra/Deluxeでは、新たにDLNAサーバー内の動画再生に対応。さらに、UltraにおいてはDLNA/DTCP-IPサーバー機能を持つBlu-ray Discレコーダで録画した番組もLAN経由で再生できるようになり、3D放送を録画した番組(ISDB-T Standard)も再生可能となった。
また、iPad/iPhoneやAndroidタブレット/スマートフォン内の動画を無線LANを介してストリーミング再生できるようになった。なお、iOSデバイスでは、「カメラロール」にある動画のみ再生可能。この動画再生機能は、iOS/Androidアプリ「PowerDVD Remote app for PowerDVD 11」を端末にインストールして、PC側で端末をパスコード認証することで利用できる。アプリの利用はUltra/Deluxeユーザーが無料、Standardユーザーは600円となる。同アプリは、端末をリモコンとしてPCのPowerDVD 11を操作する機能も搭載。動画再生用ボタンのほか、マウスパッドモードも備え、PowerDVD 11を快適に操作できるという。なお、このアプリは従来バージョンのPowerDVDには非対応。
このほかUltra/Deluxe/Standardの主な違いは、Ultraのみ、Blu-ray/Blu-ray 3DやAVCREC/AVCHDが再生可能なこと。また、Ultra/DeluxeはPC内の3D動画ファイルを再生することも可能となっている。ただし、ビクターの「ハイビジョンムービーEverio GS-TD1」(2月発売)や、ソニーのハンディカム「HDR-TD10」(5月13日発売予定)で撮影したMPEG-4 MVCフォーマットの動画再生には非対応。そのほか、MPO/JPS形式の3D静止画も再生できる。また、音声関連では、UltraのみドルビーTrueHD 7.1chやドルビーデジタルプラス 7.1ch(Deluxeは5.1chのみ)、DTS-HDの5.1ch、AACの5.1ch(Deluxeは2chのみ)などをサポートする。
ネットワーク再生機能を強化 | DLNA/DTCP-IPサーバー対応のBDレコーダに録画した番組を再生可能 | iPadやAndroid端末のアプリからPCのPowerDVDを操作可能 |
3D関連では、3D動画再生時の「シネマモード」を改善。新たに3D用のUIを搭載したことで、コンテンツだけでなくメニューも3D表示されるようになった。また、新たに2D静止画を3D表示する機能を搭載。「3D」アイコンをクリックするだけで簡単に3D化が行なえ、複数の2D静止画を選択して3Dアイコンを押すことで、3D静止画のスライドショー表示が行なえる。YouTube 3Dへの3D動画アップロードにも対応。2D動画から変換してアップロードすることも可能で、サイドバイサイドやトップアンドボトムといった形式も選択できる。
その他の新機能として、FacebookやFlickrなどのサービスとの連携に対応。YouTubeやFacebookへの動画アップロードや、Facebook/Flickr上の写真にコメントを追加する機能、YouTube内の動画再生などが行なえるようになった。
動画のアップスケーリングやノイズ除去を行なう高画質化機能「TrueTheater」も継承。動画の手ブレを補正する「TrueTheater Stabilizer」や、フレームを補間する「TrueTheater Motion」などの機能が引き続き利用できる。前述したBDレコーダやタブレット/スマートフォンの動画再生時も高画質化機能が適用される。インテルやNVIDIA、AMDのCPU/GPUを使った再生支援にも対応。「Intel Multiview Video Coding(MVC) DxVAに」にも対応し、ビデオ再生中のCPU使用量を最適化できる。
音楽関連では、Windows 7のWindows Media Player(WMP)のミュージックライブラリに対応し、曲名やアルバム、ジャンルなどで検索が可能な機能を搭載。また、写真を閲覧しながら、音楽をBGMとして再生可能となった。
2D静止画の3D表示に対応 | FacebookやFlickrなどとの連携機能も搭載 | TrueTheaterによる高画質化機能の一覧 |
(2011年 4月 21日)
[AV Watch編集部 中林暁]