ソニー、BDレコーダのムーブバック対応を18日開始
-3Dカメラ映像のBD化やCATV STB対応。BRAVIAは6月
BDZ-AX2000 |
ソニーは、Blu-ray Discレコーダ6モデルで録画したBD-R/REからHDDに番組を書き戻す「ムーブバック」機能に対応するアップデートを開始した。対象となるのは、BDZ-AX2000/AX1000/AT900/AT700/AT500/AT300Sの6モデルで、放送ダウンロード期間は5月18日~2012年3月31日まで。
また、BD/HDDレコーダ内蔵の液晶テレビ「BRAVIA HX80R/EX30Rシリーズ」でも同様のアップデートを6月より開始する。1月の発表時には、レコーダを4月に、BRAVIAを5月にアップデートすると予告していたが、4月にそれぞれ1カ月延期することが発表されていた。
BDムーブバック対応により、対象機種やソニーのBDレコーダで録画したBD-R/REのデジタル放送番組を、対象製品の内蔵HDDにムーブバック(書き戻す)することが可能になる。
BDZ-AT900 | KDL-55HX80R | KDL-26EX30R |
さらに、今回のアップデートによりBD→HDDムーブバックのほか、以下の機能追加が行なわれる。
- 3Dハンディカム「HDR-TD10」で撮影した3D映像のブルーレイディスクへの保存
- 3Dモード自動切替機能(BRAVIAはHX80Rシリーズのみ)
- ケーブルテレビチューナ(STB)からのLANケーブル接続によるハイビジョン録画
- 早送り、早戻し、15秒送り、10秒戻し時の動作向上
- 録画画質向上
- その他の機能改善
アップデートにより、3D対応のハンディカム「HDR-TD10」で撮影したBD映像をBDディスクに保存可能となり、3D映像の編集も行なえる。ただし、レコーダ/BRAVIAのHDDには保存できない。また、BRAVIA EX30Rシリーズは3D非対応のため、3D映像の保存は可能だが、再生時には2Dになる。
3Dモード自動切り替え機能は、放送中の3D番組や録画した3D番組を視聴する際に、自動的に3Dモードに切替えるもの。BS11の3D放送の場合も自動で、3D(サイドバイサイド)に切り替わる。また、BRAVIA HX80Rでは、リモコンの3Dボタンの操作のみで、3D映像の選択が可能になる。
CATV STBからのEtherent接続によるハイビジョン録画にも対応。日本ケーブルラボ(JLabs)の仕様に準拠しており、パイオニアと共同で互換機能を確認。現在の動作確認機種は、パイオニアの「BD-V301」、「BD-V371」、「BD-V371L」。
早送り/早戻しについては、コマ数を増やすことで、画面をより滑らかに表示可能となった。15秒送り、10秒戻し時の反応速度も向上している。
録画画質については、フェードにより映像が切り替わる際の録画画質を向上し、ノイズを抑制。特に低レートでの録画やPSPへのおでかけ転送時の効果が高いという。また、サイドバイサイドの3D映像に含まれる顔の検出精度を向上し、効率的にビットレートを配分することで、より高画質な3Dを楽しめるようにしたという。
(2011年 5月 10日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]