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ソニー、カムコーダー「PXW-Z200」がXAVC記録対応。レンズリングのIRIS割当なども
2025年6月19日 11:56
ソニーは、XDCAM「PXW-Z200」とNXCAM「HXR-NX800」のソフトウェアアップデートを公開。PXW-Z200がXAVCフォーマットでの記録に対応するほか、2機種共通でレンズリングへのIRIS機能割り当て、美肌効果などが追加された。
アップデート後のバージョンは共通で「Ver.2.00」。
PXW-Z200のみ、フルHD interlaceを含むXAVC LongとXAVC Intraでの記録に対応。また、有償のアップグレードライセンス「CBKZ-SLMP」を購入することで、放送局など映像制作の現場で広く採用されている記録ビットレート50Mbps、フルHD、4:2:2サンプリングに対応した高画質収録「MPEG HD422フォーマット」も利用できるようになる。
カメラが捉えた映像を指定した時間内蔵キャッシュメモリに蓄えておくことで、記録開始操作以前にさかのぼって記録できる「ピクチャーキャッシュレック」もPXW-Z200のみ対応する。
共通の新機能として、発売時から予告されていた、レンズリングへのIRISの割り当てが可能になった。2連リングの割り当てを、フォーカスとズームだけでなく、フォーカスとIRIS、ズームとIRISといった組み合わせにすることができる。レンズリング隣りのIRISダイヤルに別の機能を割り当てることもできる。
本体のメモリを利用して間欠的に映像を取り込んで記録する「インターバル機能」にも対応。主に動きの少ない被写体を撮影するときに有効な機能で、記録を開始すると、設定したフレーム数分の映像を任意のインターバルで自動記録できる。
HDモードでの最大60倍のデジタルエクステンダー機能にも対応。通常時の光学20倍に加えて、デジタルエクステンダーで30倍、デジタルエクステンダーに加えて、全画素調解像度ズームを使用することで最大の60倍となる。
また、どのような照明でも、被写体の肌をなめらかに撮影できる、αシリーズやVLOGCAMと同じ「美肌効果」が新搭載。階調表現能力が強化されたことで、ポートレートの肌の色やハイライトのロールオフがより美しく表現され、肌の色が動画用に最適化する。
アプリ「Monitor&Control Ver. 2.3」にて、オートフレーミング機能使用時に固定したカメラのフレームの一部をクロップし、機械的にパン、チルト、ズームの動きを想定したカメラワークが可能になった。クロップとフレーミング機能では、クロップとフレーミングの位置を手動で調整できる。
また、IRISバーコントロール、NDバーコントロールが新たに対応。IRIS、NDの設定値を直感的に変更可能。また、「クロップとフレーミング機能」に対応することで、クロップ、フレーミング位置を手動で調整できる。
PCとUSB接続することでWebカメラとして利用できるUVCストリーミング機能にも対応した。そのほか詳細はWebページを参照のこと。