◇ 最新ニュース ◇
【Watch記事検索】

アイ・オー、新3波チューナはBD書き出しにも対応

−バッテリにもなるワンセグ。赤miniB-CAS採用機も


 アイ・オー・データ機器は18日、同日に発表した、地上/BS/110度CSデジタル放送対応のデジタルチューナ「HVT-BCT300S」や、iPhone/iPad用無線ワンセグチューナ「SEGCLIP mobile」(GV-SC500/IP)などの新製品を、マスコミ向けに紹介するイベントを開催。各製品の概要だけでなく、既存製品と組み合わせた活用提案も行なった。

 18日に発表された新製品は下表の通り。各モデルの詳細は、個別記事で紹介している。

説明 型番 価格 発売時期
地上/BS/110度CSデジタル対応
単体デジタルチューナ
HVT-BCT300S 22,050円 6月上旬
iPhone/iPad/iPod touch用
無線LANワンセグチューナ
SEGCLIP mobile
(GV-SC500/IP)
12,075円 6月中旬
PCI Express接続用
3波デジタルWチューナ
GV-MVP/XS2W 22,050円 6月中旬
PCI Express接続用
3波デジタルチューナ
GV-MVP/XS2 16,485円 6月上旬
USB 2.0接続用
3波デジタルチューナ
GV-MVP/XZ2 16,485円 6月上旬



■BDメディア書き出しにも対応できるデジタルチューナ

地上/BS/110度CSデジタル放送対応のデジタルチューナ「HVT-BCT300S」

 6月上旬に22,050円で発売される「HVT-BCT300S」は、地上/BS/110度CSデジタルに対応する単体のデジタルチューナ。HDMIやD4出力を備え、アナログテレビや液晶ディスプレイなどと接続し、デジタル放送が受信できる製品だが、別売のUSB HDDを接続することで、番組を録画する事もできる。

 さらに、DTCP-IP対応のDLNAサーバー(DMS)機能を搭載。録画した番組を、同じLAN内にあるPlayStation 3やネットワークプレーヤー「AV-LS700」など、DTCP-IP対応のDLNAクライアントで再生できるのが特徴となる。


「HVT-BCT300S」の背面。HDMIやD4出力を備えている 「HVT-BCT300S」用のリモコン
「HVT-BCT300S」と外付けHDD、DTCP-IPダビングのBDドライブ「BRD-U8DM」を組合せる事で、単体チューナながら、BDメディアへの書き出しが可能になる

 加えて、DTCP-IPのダビングにも対応。同社が5月下旬に発売するネットワークダビング対応のPC用外付けBDドライブ「BRD-U8DM」(23,205円)との連携が可能で、「HVT-BCT300S+USB HDD」で録画した番組を、LANの経由で、PCに接続した「BRD-U8DM」からBD/DVDメディアに書き出す事ができる。

 「BRD-U8DM」の発表時、動作確認済みの機種として、録画に対応した東芝の液晶テレビREGZAシリーズや、日立Woooシリーズが紹介されたが、そうした機器の1つとして、デジタルチューナの「HVT-BCT300S」も加わる事になる。

 会場では、専用ソフト「DTCP-IP Disc Recorder」インストールしたPCに、「BRD-U8DM」を接続。PCと同じネットワーク内にある「HVT-BCT300S」のメニューから、録画番組のダビングを選ぶと、ダビング先としてPCが「DTCP-IP Disc Recorder」と認識される。これを指定する事で、PCに接続したドライブから番組が書き出される。


ネットワークダビング対応のPC用外付けBDドライブ「BRD-U8DM」 「専用ソフト「DTCP-IP Disc Recorder」インストールしたPCを介して、BDドライブから書き出す。PC側から書き出し操作はできない 「HVT-BCT300S」のメニューから、書き出し先を選択。「BRD-U8DM」を接続したPCが「DTCP-IP Disc Recorder」と認識されている
書き出しの所要時間は実時間。書き出し中は、そのほかの操作はできない

 書き出す速度は「録画番組のほぼ実時間」とのことで、安定・確実な書き出しを行なうために、ダビング中は録画予約など、他の操作が行なえない。また、「BRD-U8DM」のスカパー! HDコンテンツのネットワークダビングは、5月24日に対応予定だという。

 チューナの「HVT-BCT300S」は、iPhone/iPad/iPod touchからの操作も可能。iOS用アプリ「BCT Remote」により、録画予約や本体操作ができる。さらに、DigiOn製アプリ「DiXiM DMC」(有料)を利用し、iPhoneやiPod touch内のコンテンツをBCT300Sを介してテレビに出力することも可能だ。




■外部バッテリにもなるワンセグチューナ

 6月中旬に12,075円で発売される「SEGCLIP mobile」(GV-SC500/IP)は、iPhone/iPad/iPod touchでワンセグ視聴を可能にするチューナ。無線LANで映像を伝送するため、ケーブルなどで接続せずに使用できるのが特徴。そのため、「SEGCLIP mobile」本体はバッグなどに入れたままでも使用できる。

「SEGCLIP mobile」(GV-SC500/IP) チューナ本体はUSB経由で充電する ストラップのように見えるが、ワンセグ用のアンテナだ

 iPhone/iPad/iPod touch側は、専用アプリ「SEG CLIP」(iPadはSEG CLIP for iPad)をインストールして使用。アプリからチャンネル変更もでき、EPG表示や字幕表示にも対応する。本体にストラップような紐がついているが、これはワンセグ受信用アンテナであるため、ストラップとして使うことはできない。

 また、ユニークな機能として、外部バッテリとしても使用可能。SEGCLIP mobileが満充電の場合、USB接続したiPhoneの使用時間を約30%程度延長できる。外形寸法は約85×41×11mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約50g。

iPadでワンセグを表示しているところ。EPGも表示できる チャンネル変更もiPad側から行なえる



■PC用デジタルチューナもリニューアル

 PC用デジタルチューナ「GV-MVP/X2」シリーズは3機種が発表。PCI Express接続のダブルチューナモデル「GV-MVP/XS2W」は22,050円で6月中旬、シングルチューナの「GV-MVP/XS2」は16,485円で6月上旬発売。USB 2.0接続のシングルチューナ「GV-MVP/XZ2」も16,485円で6月上旬に発売される。

 PCI Express接続のGV-MVP/XS2、GV-MVP/XS2WはコンパクトなminiB-CASカードを採用することで、従来製品より小型化を実現。4月から支給が開始された赤いminiB-CASカードをいち早く採用しており、内蔵モデルは外からカードを挿し込む事もできるため、PCのBTO用途にも使用できるという。

ダブルチューナモデル「GV-MVP/XS2W」 シングルチューナの「GV-MVP/XS2」 PCに取り付けたところ。PCI Express接続となっている

 また、富士通セミコンダクターのハードウェアトランスコーダ「MB86H58」の採用で、フルHD解像度のまま、最大15倍の長時間録画が行なえるのが特徴となっている。

USB 2.0接続のシングルチューナ「GV-MVP/XZ2」

 録画や録画予約を行なう付属ソフト「mAgicTV」は「mAgicTV GT」にリニューアル。番組情報をGガイドから取得しているのが特徴で、WOWOWなど、最大1カ月先の番組情報が表示できるという。また、「特集番組」ボタンを押すと、番組の詳細がサムネイルを交えて紹介される。同画面にはドラマシリーズや、映画などのカテゴリが表示されており、ここから、例えば「人気海外ドラマ新シーズン」に該当する番組を一括で予約する事も可能。

付属ソフトが「mAgicTV GT」にリニューアル。1カ月先の番組表もチェックできる Gガイドから情報を取得するようになった WOWOWの特集番組を表示したところ。サムネイル付きで、番組がリッチに紹介されている。また、カテゴリから一括で予約する事もできる

 対応製品を複数組合せて、最大8チャンネルの同時録画に対応(USB 2.0接続のGV-MVP/XZ2は最大4台まで)。小型化した本体と、15倍録画モードを活用し、大量の番組を1週間録画し続けるようなテレビサーバーPCも構築できるという。

 また、無償で提供されるiPhone用アプリ「TVPlayer」、iPad用アプリ「TVStream」を使い、録画番組や、放送中の番組をPCから無線転送し、iPhone/iPadで視聴可能。トランスコーダを使ってリアルタイムに配信に適した解像度/ビットレートに下げて転送しており、iPad用には640×360ドット、1,280×720ドット、iPhone用には480×270ドットで配信。ビットレートは1,280×720ドット時で約6Mbpsになるという。なお、録画時にあらかじめ配信専用ファイルを作成しておく事もできる。アプリから可能なのは視聴やチャンネル変更のみで、録画操作などは行なえない。

放送をリアルタイムにiPad 2へ転送しているところ チャンネル変更もiPhone/iPad側から行なえる 録画した番組の再生も可能

 この配信にはDLNAやDTCP-IP機能は使っておらず、独自の暗号化を施して配信しているという。これとは別に、「DiXiM Media Server 3 for mAgicTV」も同梱しており、PCにインストールしてDTCP-IP対応のDLNAサーバーとしてPCを使用可能。対応するPCやネットワークメディアプレーヤーなどから、録画番組を再生する事ができる。



■その他

 会場ではほかにも、サポート無し/無保証で低価格化した「挑戦者」ブランド商品として、直販サイト「アイオープラザ」で発売されている、ストリーミングテレビアダプタ「VULKANO FLOW」(ボルカノフロー)が展示された。直販価格は12,800円。

 自宅などに設置したテレビ/レコーダのチューナからの映像をインターネット経由で遠隔地に転送して、iPhone/iPadやAndroid端末、パソコンで見られる、米Monsoon Multimediaの製品。日本国内の規格認証やソフトウェアのカスタマイズは、アイオーデータが行なっている。

薄型筐体と低価格が特徴のストリーミングテレビアダプタ「VULKANO FLOW」 背面。入力はコンポーネント/コンポジットを各1系統。音声入力はアナログ1系統。出力もコンポーネント/コンポジット/アナログ音声を各1系統用意する Android端末から放送を視聴しているところ

 無線LANや3G回線を介してスマートフォンやパソコンで視聴可能となっており、AVマウスを使い、遠隔リモコン操作にも対応。接続したレコーダなどの遠隔予約録画なども行なえる。また、VULKANO FLOWを設置した屋内でも、無線LAN経由でパソコンやスマートフォンから視聴できる。

 Windows/Mac用の視聴ソフトは無料だが、iPhone/iPad/Androidで視聴するためのプレーヤーアプリ「VULKANO PLAYER(Flow&Blast)」は有料。iPhone版は1,500円、Android版は12.99ドルで、App StoreやAndroidマーケットにおいて販売されている。

 VULKANO FLOW本体には映像入力としてコンポーネント/コンポジットを各1系統装備。音声入力はアナログが1系統。出力もコンポーネント/コンポジット/アナログ音声を各1系統備える。そのほか、USB 2.0端子とIR端子を装備。EthernetとIEEE 802.11nの無線LANも内蔵。外形寸法は415×136×33mm(幅×奥行き×高さ)。



(2011年 5月 18日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]