ソニーとシャープ、大型液晶パネルの合弁を解消


グリーンフロント堺

 シャープとソニーは、合弁事業として進めてきた大型液晶パネル/液晶モジュール製造/販売会社シャープディスプレイプロダクト(SDP)の合弁を解消し、ソニーが保有するSDP株式(出資比率7.04%)すべてをSDPに譲渡することを決定した。株式譲渡の対価としてSDPからソニーに対し、出資時と同額の100億円が全額現金で支払われる。株式譲渡は6月末までに実行される。

 両社は2009年7月1日にSDPを合弁会社とし、当初出資比率はソニー7.04%、シャープ92.96%だった。計画では、ソニーが'11年4月までにSDPへ段階的に追加出資し、最終的な出資比率をソニー34%、シャープ66%にすることとなっていたが、'11年4月に出資を留保すべく合意を修正。'12年3月にはソニーが追加出資を行なわないことを決定し、2012年9月末を期限とし、合弁のあり方や取引関係を検討していくことを告知していた。

 3月にはシャープがSDPに台湾 鴻海精密工業の郭台銘会長ら鴻海グループが出資することで合意している。


(2012年 5月 24日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]