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東和電子、Olasonicの超小型コンポ「NANOCOMPO」

USBアンプ/DAC/CDトランスポート他。5〜10万円


「NANOCOMPO」シリーズを重ねたところ

 東和電子は19日、Olasonicブランドの新たな展開として、小型のオーディオ単品コンポシリーズ「NANOCOMPO」(ナノコンポ)の開発発表を行なった。2013年3月から順次発売予定。価格は未定で、各モデルによって異なるが、5〜10万円を想定している。

 ラインナップは、DAC内蔵ステレオアンプ「NANO-UA1」、ステレオ・モノラル兼用アンプ「NANO-A1」、CDトランスポート「NANO-CD1」、DACの「NANO-D1」、USBオーディオ出力が可能なプロセッサ「NANO-U1」。この中で、一番最初に登場する予定はDAC内蔵ステレオアンプ「NANO-UA1」だという。


横に並べたところ

 全てのモデルに共通する特長は、外形寸法が149×149×33mm(幅×奥行き×高さ)と小型の筺体を採用し、そのサイズが全モデルで共通している事。開発コンセプトは「可能な限り小さく」、「美しくバリュー感があり」、「大型商品に負けない音質を備え」、「パソコンとの親和性が高く」、「買い足していける統一されたデザインと操作性を持ち」、「縦置きでも使え」、「手持ちのCDも生かせるもの」だという。

 なお、筐体は縦置きも可能で、狭い隙間などにも設置できる。


この筐体に入るのがシリーズの条件 縦置き可能



■DAC内蔵ステレオアンプ「NANO-UA1」

 DAC内蔵ステレオアンプ「NANO-UA1」は、USB DACを備えたステレオプリメインで、24bit/96kHzまでのUSB入力に対応。専用ドライバのインストール無しでPCと接続して利用できる。バーブラウンのレートコンバータを内蔵し、内部ではPCからのクロックは使わず、非同期で処理する事でジッタを抑えている。

DAC内蔵ステレオアンプ「NANO-UA1」 背面

 USBに加え、同軸と光デジタル、アナログ音声入力も各1系統搭載。全てのデジタル入力に対してジッターフリーを実現したという。なお、入力ソースを24bit/192kHzにアップコンバートして処理する。

 アンプ部には、同社の卵型スピーカーで培ってきた、小電力電源で大パワーを実現するSCDS(Super Charged Drive System)を採用。4Ωで26W×2ch(ダイナミックパワー)を実現したという。SCDSとは、内部搭載した大容量のキャパシタ(コンデンサ)を使う技術で、音楽が静かな時にキャパシタに充電を行ない、大音量が必要な時に一気に放電することで、大パワーを得るというもの。

付属のリモコン

 また、便利さとマニュアル操作感の良さを両立させたというハイブリッドボリュームコントロールを搭載。ロータリーエンコーダやモーターボリュームでは感触に不満が残るため、あえてメカボリュームを搭載した。同時にリモコン操作にも対応するため、リモコンでボリュームを上げ下げすると音量は変化するが、本体のボリュームノブを操作すると、ボリュームノブで指定した音量に戻るという仕組みになっている。




■その他のシリーズ

 ステレオ・モノラル兼用アンプ「NANO-A1」は、ステレオ使用で40W×2ch(4Ω)、モノラル時で80W(8Ω)、160W(4Ω/ダイナミックパワー)を実現するモデル。ステレオ可変、ステレオ固定、モノラル可変、モノラル固定の4モード切り替え機能がある。

ステレオ・モノラル兼用アンプ「NANO-A1」

 CDトランスポート「NANO-CD1」は、新開発のスロットインメカを採用し、スロットインの据え置き型として世界最小サイズを実現したというCDトランスポート。CDのアルバムジャケットと同じようなサイズのトランスポートとなっている。出力は同軸と光デジタルを搭載。アンプも操作できるリモコンも付属する。

 なお、「NANOCOMPO」共通サイズが149×149×33mm(幅×奥行き×高さ)になったのは、このプレーヤーが関係しており、“CDスロットインメカが搭載できるCDトランスポートが作れる最小のサイズ”として決められたという。

CDトランスポート「NANO-CD1」

 単体DACの「NANO-D1」は、24bit/192kHzまでに対応し、入力はUSB/同軸/光デジタルを装備。前述の「NANO-UA1」と同じように、バーブラウンのレートコンバータを搭載し、ジッターフリーを実現。入力信号は24bit/192kHzへ内部でアップコンバートして処理する。なお、USB入力は24bit/96kHzまではドライバのインストールは不要。

単体DAC「NANO-D1」

 USBオーディオプロセッサ「NANO-U1」は一風変わった製品で、入力としてUSB、光デジタル、アナログの3系統を用意。出力として、USBオーディオ出力を備えている。

 例えば、同社の卵型スピーカーなど、USB接続のアクティブスピーカーを、PC以外でも使えるようにでき、CDプレーヤーからのデジタル音声を「NANO-U1」に入力すると、USBオーディオ信号として出力。それをUSBスピーカーに接続し、音を出す事ができる。USBオーディオ出力対応機器は、PC以外では初としている。データは16bit/48kHzまで対応。

 ほかにも、テレビとUSBスピーカーを接続するといった使い方も可能。なお、USB入力も備えているが、これはPCと接続するためのもの。PCのUSBスピーカーとして使いつつ、光デジタルやアナログ音声入力の音もUSBスピーカーから出すという事ができるようになる。

USBオーディオプロセッサ「NANO-U1」



■次の据え置き型オーディオに求められる要素を網羅

 東和電子の山本喜則社長は、現在のオーディオ市場について、「マーケット全体の規模はあまり変わらないが、構成としてはヘッドフォンで聴く人が増え、家に帰ってきてもヘッドフォンという人が多い。そこをなんとかしたいと考えた」と説明。

 さらに、「次の据え置き型オーディオに求められる要素」として、PCオーディオが人気を集めている事から、PCとの親和性も高める事や、リビングルームにも堂々と置けるようなサイズやデザイン、それでいて大型商品に負けない音質も実現する事など、必要な条件を挙げ、それらを満たした製品として「NANOCOMPO」をアピールした。

重ねた背面 フロア型スピーカーをDAC内蔵ステレオアンプ「NANO-UA1」でドライブするデモも行なわれた 東和電子の山本喜則社長

(2012年 10月 19日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]