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パナソニック、最高峰プラズマテレビ「VIERA VT60」

新蛍光体/デザイン採用のフラッグシップ。65型/55型

TH-P65VT60(左)、TH-P55VT60(右)

 パナソニックは、最新プラズマパネルや独自の超解像技術を搭載したプラズマテレビ最上位モデル「スマートVIERA VT60シリーズ」を4月下旬より発売する。65型の「TH-P65VT60」と55型の「TH-P55VT60」の2モデルを用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は60型が60万円前後、55型が42万円前後。

 最新のプラズマパネル「フル・ブラックパネルIVプラス」を搭載。新材料の赤色蛍光体の採用により、より鮮やかな色再現力を獲得し、「最高峰の映像表現を実現した」という。また新超解像技術の「ファインリマスターエンジン」により、HD映像や録画番組だけでなく、ネット動画や文字に対しても、原画に忠実で美しい質感復元を目指した。

TH-P65VT60
TH-P55VT60

 デザインも1枚ガラスとメタリックベゼルで、浮遊感を演出。「究極の機能美を表現した」という。

1枚ガラスをイメージ。ベゼルもメタリック
浮遊感を演出するスタンド

 なお、パナソニックのプラズマテレビ事業については、何度か事業撤退報道が出たが、3月28日の経営方針説明会で、同社の津賀社長は「(撤退の)可能性はゼロではないが、頑張れる限り頑張る。テレビ事業の赤字は2015年度までに止める。事業を継続しながら、赤字を消すという決意」と語っている

新赤色蛍光体採用の「フル・ブラックパネルIVプラス」

フル・ブラックパネルIVプラスで色域向上

 プラズマパネルは新開発のフル・ブラックパネルIVプラスを搭載し、フレームシーケンシャル方式の3D表示にも対応。解像度は1,920×1,080ドットのフルHDで、黒表現を向上したほか、ピーク輝度を高めることで、ネイティブコントラストを550万:1まで向上。さらに、動きベクトル検出の精度を高め、より速い動きに対しても動画解像度を高める駆動制御により、フルHD動画解像スピード2,000pps(画素/秒)を実現した。この動画表示性能は、3D表示時にも効果を発揮し、クロストーク(2重像)を抑制したクリアな3D映像が楽しめるという。

 また、新材料の赤色蛍光体を採用することで色再現性を向上。デジタルシネマ色域98%を実現したという。パナソニックハリウッド研究所で培った色表現技術を活かした「ハリウッドカラーリマスター」により、映画オリジナルの豊かな色を再現。さらに、プラズマの階調表現に直結するサブフィールド駆動数を向上し、よりなめらかな階調表現を可能にしたという。

サブフィールド駆動も向上

 超解像技術の「ファインリマスターエンジン」も新搭載。地上/BSデジタル放送などで、圧縮処理され、欠落した信号を復元するため、高解像度/低解像度画像の関係を学習した約3万パターンの高画質化データベースを搭載。リマスター超解像では、受信映像とこれらのデータベースをリアルタイムに照合し、失われた高精細情報を付加して画質を向上する。

ファインリマスターエンジンの動作イメージ

 また、インターネット画像にありがちな輪郭破綻なども改善するネット超解像技術を装備。わずかに残っている情報から、近くにある「特徴の似た絵柄」同士で補いあうことで元の輪郭を推定して、ブロックノイズなどの画質劣化レベルも判断し、最適な補正を行なうという。文字特有の特徴分布を検出して、輪郭形状にあわせて平準化と強調を行なうことで、文字の読みやすさを向上する「クリアフォント」も搭載している。

 さらに、周囲とのコントラスト比でキラメキや透明感を感じるという人の視覚特性を応用し、キラメキ感の不足した映像に対して、理想に近い質感イメージを復元するという「キラメキ復元効果」や、SD映像のドラマなどもすっきりと見やすくする「ランダムノイズリダクション」などを搭載している。

「マイホーム」やタッチリモコンでUI改善

番組表
お部屋ジャンプリンクサーバー(放送転送)対応

 チューナは地上/BS/110度CSデジタルを各3系統で、別売のUSB HDDへの録画機能を搭載。2番組同時録画に対応。録画番組のシーンの切り替わりを自動的に検出し、自動的にチャプタを作成する「オートチャプター」にも対応する。

 録画した番組は、DLNA/DTCP-IPを使ったネットワークダビングに対応したブルーレイDIGAなどにダビングできる。SDカードスロットを装備し、SDカードに記録した写真や動画、音楽などを再生できる。また、DLNA/DTCP-IPサーバー(お部屋ジャンプリンクサーバー)として動作し、家庭内のDTCPクライアントなどからVIERAで録画した番組を再生できる。

 ネットワーク対応やメニュー画面も強化。新機能の「マイホーム」は、「テレビを見る人それぞれの生活シーンにあわせたコンテンツを、テレビをつけたらすぐに楽しめる」を目標に開発。テレビフルスクリーン、テレビのホーム、くらしのホーム、ネットのホームの4種類のホーム画面を選択できる。

マイホーム選択画面
テレビのホーム
リモコン
マイク内蔵リモコンではタッチ操作にも対応

 付属のマイク内蔵リモコンでは、テレビの音声操作に対応。音量アップやチャンネル変更などの基本操作のほか、ネット検索や番組検索にも対応する。タッチパットも内蔵しており、カーソル移動やクリック等の操作も行なえるほか、内蔵カメラがユーザーの顔を認識するため、操作者にあわせたホーム画面表示が可能となる。

 スマートフォンからの音量/チャンネル操作はジェスチャ制御にも対応。アプリの「VIERA remote2」により、文字入力やフリーポイント操作などが行なえる。対応OSはAndroid 4.0以降とiOS 5.0.1以降。また、同社のネットワークサービス「ディモーラ(Dimora)」、「ミモーラ(MeMora)」に対応し、外出先からの録画予約や、録画番組のシーン頭出し(ミモーラ有料会員のみ)も行なえる。

 VIERAで受信中の番組や録画番組を、家庭内のスマートフォンで視聴する「放送転送」にも対応。対応ケータイはドコモのP-04D、P-05D、ELUGA V、ELUGA Live、ELUGA Xとソフトバンクの102P。スマートフォンで撮影した動画や音楽、写真、WebサイトをVIERAに転送できる「スワイプ&シェア」にも対応する。

ビエラ・コネクト

 ビエラ・コネクトに対応し、キー局らが中心になって展開しているVOD「もっとTV」や、YouTube、アクトビラなどのネットサービスに対応。省エネ機能の「エコナビ」を搭載。センサーで視聴環境を検知し、明るさや画質を調整できる。

 スピーカーは、1×5cmのミッドレンジ×4と7.5cm径ウーファ×1の総合20W。周波数特性と位相の乱れを補正するヤマハの「AudioEngine」技術を搭載し、クリアで自然な音を実現する。入出力端子はHDMI×3とD4×1、ビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン×1、Ethernet×1、USB×3など。

 なお、同時発表のプラズマテレビ「VIERA GT60シリーズ」では、同梱のタッチペンにより、画面の写真に直接文字や絵を書いて、スマートフォン等に保存・共有することができるが、VT60シリーズではタッチペン「TY-TP10W」は別売となる。また、アクティブシャッター方式/Bluetooth採用の3Dメガネ「TY-ER3D4SW」(Sサイズ)や「TY-ER3D4MW」(Mサイズ)も別売。

品番 TH-P65VT60 TH-P55VT60
サイズ 65V型 55V型
解像度 1,920×1,080ドット
消費電力 585W 480W
年間消費電力量 195kWh/年 175kWh/年
スピーカー ミッドレンジ×4、ウーファ×1
音声最大出力 総合20W
入力端子 HDMI×3、D4×1、ビデオ×1
出力端子 光デジタル音声×1、ヘッドフォン×1
その他の端子 Ethernet、USB×3、SDカードスロット
外形寸法
(スタンド含む
幅×奥行き×高さ)
153.1×32.3×97.5cm 131.8×29.6×85.5cm
重量
(スタンド含む)
約50.5kg 約38.5kg

(臼田勤哉)