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バッファロー、世界初のDSD配信対応オーディオ専用NAS

Twonky搭載でDSD64/128対応。実売74,800円

LS421D0402P

 バッファローは、DSD(Direct Stream Digital)方式のオーディオファイルをDLNAに準拠した方式で配信できるオーディオユーザ向けNAS(LAN HDD)「LS421D0402P」を7月下旬より発売する。2TB HDDを2台内蔵し価格はオープンプライス。店頭予想価格は74,800円前後。

 DSDに対応したNASは世界初としている。バッファローは、米PacketVideo(パケットビデオ)のDLNAサーバー「TwonkyMediaServer7.1」を搭載し、WAV、AIFFや、FLAC、Apple Losslessなどのロスレスオーディオファイルに加え、DSDに初対応。DLNA経由でDSDファイルを対応ネットワークプレーヤーなどに配信できることが最大の特徴となる。

DSD対応のパイオニアAVアンプ「SC-LX57」

 DSDファイルは、DSD64(2.8MHz)、DSD128(5.6MHz)の両方に対応。DSDのネットワーク配信の動作確認済み機器は、パイオニアのAVアンプ「SC-LX57」、「VSA-1123」、「SC-2023」とスフォルツァートの「DSP-03」。同社Webページで順次案内していくという。音楽ファイルについても、「e-onkyo music」や「OTOTOY」の配信ファイルで確認済みとしている。

 LS421D0402Pは、同社NAS「LinkStation」のオーディオ向けプレミアムモデルとして展開する。そのため、従来のPC用データ保存やテレビ録画向けNASと異なり、DLNAサーバー以外の機能を初期設定でOFFにしており、2つのHDDに同一のデータを記録する「ミラーリング設定(RAID 1モード)」に初期状態で設定済みとなっている。そのためHDD容量は合計4TBだが、RAID 1時に実際に利用可能なのは約1.8TBとなる。

 一方で、DTCP-IPには対応せず、デジタル放送録画のムーブやスカパー! プレミアムサービスLinkなどの機能を省略。また、iTunesサーバーやUSBデバイスサーバー、プリンターサーバー、WebAccess、BitTorrentなどの機能を搭載しているものの、出荷時はOFFに設定。初期設定後に「すぐに使えるオーディオ向けモデル」として開発したという。

前面に、USB 3.0などを装備
大型のファンを搭載
側面。奥行きの長いデザイン
ガンメタリックの筐体を採用

 筐体も重厚感のあるガンメタリックの専用デザインとし、他のオーディオ機器にマッチしたプレミアムな印象を引き立てたという。また、前面はUSB 3.0ポートを配置。USBメモリやUSB HDDを追加して、容量拡張できる。USB 2.0端子も1系統備えている。

 3.5インチのHDDを2ドライブ内蔵し、交換可能なスロットを採用している。ファンも大口径のものを採用し、静音性を高めている。Ethernetは1000BASE-T。消費電力は最大48W。外形寸法は87×205×127.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.4kg。

 なお、6月29日に東京池袋で開催されるアバック主催の「ホームシアター大商談会 SUMMER」のパイオニアブースでデモを行なうほか、7月6日にはスフォルツァート主催の北参道Studio-Aにおけるイベントでも試聴会を行なう予定。

(臼田勤哉)