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ソフトバンク、5.2型狭額縁スマホ「AQUOS PHONE Xx」など

4.5型で最小のフルHDモデルも。フルセグ対応は3機種

発表された13年秋冬のスマートフォン4機種

 ソフトバンクモバイルは30日、スマートフォンなどの2013年冬~2014年春モデル発表会を開催。孫正義社長が登壇し、Android 4.2搭載の4G LTE端末4機種などを発表した。スマートフォンは、12月上旬より順次発売する。

 5.2型フルHD液晶のフルセグテレビチューナ搭載モデル「AQUOS PHONE Xx 302SH」と、10分充電で1日使えるという5型フルHD液晶の「ARROWS A 301F」を12月上旬に発売。4.5型でフルHDのIGZO液晶を備えた「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」は2014年2月下旬に発売する。ディズニーモバイルの5.2型フルHDモデル「DM016SH」は2014年初頭に発売。

 全機種、高速通信サービス「SoftBank 4G LTE」と「SoftBank 4G」の両方のネットワークを利用可能な「Hybrid 4G LTE」に対応している。

狭額縁のAQUOS PHONE Xx 302SH、4.5型で最小の303SHなど

 5.2型/1,920×1,080ドットのS-CG Silicon液晶を搭載したシャープ製の「AQUOS PHONE Xx 302SH」は、本体左右と上の額縁部分をスリム化し、ディスプレイの占有率を80.5%まで拡大したことが特徴。4型以上のスマートフォンでは世界No.1の画面占有率としている。カラーはラピスブルー、ホワイト、ブラック、ピンクの4色を用意。フルセグ/ワンセグの地上デジタルテレビチューナを搭載する。シャープの画像処理LSIにより、色彩と彩度、明度の色調整が可能。端末と同色のフロントダクト付き卓上ホルダーが同梱され、ホルダー前面のダクトからスマホのスピーカーの音を聴くことができる。

 カメラは、F1.9の明るいレンズと1,630万画素CMOSを搭載し、背景をぼかした撮影なども可能。カメラを使った新機能として、英語の文章をカメラで読み取り、リアルタイムで翻訳する「翻訳ファインダー」機能を搭載。詳しく調べたい場合は、Webブラウザでの検索や内蔵の辞書と連携することも可能。バッテリは2,600mAhで、「2日間余裕で利用できる」としている。IPX5/7の防水仕様となっている。外形寸法は132×70×9.9mm(縦×横×厚さ)、重量は約147g(いずれも暫定値)。

狭額縁化で画面占有率80.5%に拡大したAQUOS PHONE Xx 302SH(ピンク)
カラーは全4色(手前からピンク、ホワイト、ラピスブルー、ブラック)。画面左端にあるのが同梱されるフロントダクト付き卓上ホルダー
翻訳ファインダー機能。英文にカメラを向けると和訳が表示される
AQUOS PHONE Xx 302SH(ラピスブルー)
ラピスブルーの背面

 同じくシャープ製の「AQUOS PHONE Xx mini 303SH」は、4.5型液晶で世界最小とする外形寸法約124.2×63×9.8mm(縦×横×厚さ)を実現。解像度はフルHDで、画素密度は4型以上のスマホで世界最高密度という487ppi。IGZO液晶による低消費電力も特徴で、2日間以上の連続使用も可能としている。バッテリ容量は2,120mAh。

 F1.9のレンズと1,310万画素のCMOSを搭載し、カメラを使ったリアルタイム翻訳機能も利用可能。カラーはターコイズ、ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、ゴールド、ライトピンク、ビビッドピンクの8色展開。なお、フルセグは非搭載で、ワンセグのみ搭載する。IPX5/7の防水仕様。

4.5型フルHDのIGZO液晶を搭載したAQUOS PHONE Xx mini 303SH(ブラック)
AQUOS PHONE Xx mini 303SH(ブラック)の背面
カラーは全8色(左からブラック、ホワイト、ブルー、ターコイズ、ゴールド、レッド、ライトピンク、ビビッドピンク)
4.5型フルHDのAQUOS PHONE Xx mini 303SH(ターコイズ)
303SHのブラック
303SH(ブラック)の背面

 富士通製の「ARROWS A(エース) 301F」は、5型フルHD液晶とフルセグ/ワンセグチューナを搭載。10分間の急速充電で1日、フル充電で3日間使用できる点も特徴。カメラ機能も進化。オートで色補正する「パーフェクトチューニング」機能や、カメラを構えた時の姿勢を検出して素早く正確にピントを合わせる「クイックフォーカス」機能、被写体との距離に合わせて最適な明るさで光る「インテリジェントフラッシュ」などが利用できる。指紋認証機能も備える。カラーはブラック、コンフォートホワイト、ピンクの3色。IPX5/8の防水仕様。外形寸法は141×70×10.3mm(縦×横×厚さ)、重量は約157g(いずれも暫定値)。

ARROWS A 301F(ピンク)
ARROWS A 301F(ピンク)の背面。LEDライトの下にある黒丸部が指紋認証用センサー
カラーは全3色(左からブラック、コンフォートホワイト、ピンク)
ARROWS A 301F(ブラック)
301Fのホワイト
スタンド利用時

 ディズニーモバイルの「DM016SH」は、5.2型フルHDのS-CG Silicon液晶と、1,630万画素カメラ、2,600mAhバッテリを搭載。フルセグ/ワンセグテレビ視聴も可能。ディズニーの動画や、キャラクター壁紙などの豊富なコンテンツも利用できる。IPX5/7の防水仕様。外形寸法は約132×70×9.9mm(縦×横×厚さ)で、重量は約147g(いずれも暫定値)

ディズニーモバイルのDM016SH。カラーはホワイトのみ
DM016SHの背面。ミッキーのワンポイントがあしらわれている。
ディズニーの動画コンテンツを視聴できる
ディズニーモバイルの「DM016SH」
壁紙などの豊富なコンテンツが利用できる

 会場ではこのほか、パナソニックとシャープのフィーチャーフォン2機種や、3G対応で体重や体脂肪率をスマートフォンに送信できる体組成計、赤ちゃんの様子をスマートフォンから確認できるベビーモニターカメラなどが展示された。

パナソニックのCOLOR LIFE 4 WATERPROOF 301P
シャープのTHE PREMIUM 10 WATERPROOF 301SH
ワイヤレスベビーモニターカメラ

サービスやネットワークの優劣で競う時代へ

新機種発表会に登壇した孫正義社長

 孫正義社長は、auに続きドコモからもiPhoneが発売されたことに触れ、「今後は、端末の種類や新機種の数で競う時代から、サービスやネットワークの優劣で競争していく時代になっていく」と述べ、同社のスマートフォンの接続率の優位性や、ネットワークが停止する重大事故の少なさなどについて説明した。

 その上で、従来Android端末が使用していた4G(TD-LTE方式)と、iPhone/iPadが使用していた4G LTE(FDD-LTE方式)の2つの高速通信ネットワークについて、この13年秋冬モデルのスマートフォン4機種が両方のネットワークに対応したHybrid 4G LTE対応機種であることを説明。また、iPhoneについては、現在使用している1.7GHz帯と2.1GHz帯に加え、来年春からは900MHz帯にも対応し、「トリプルLTEとしてさらなる通信安定性を得られる」とした。

 質疑応答のコーナーでは、Windows PhoneやTizen、FireFoxなど、iOSやAndroid以外のプラットフォームに興味があるか、との質問に対し、「今のところあまり興味なし」と答えた。また、ドコモがiPhoneを発売したことで顧客が流れる可能性についての質問には、「ネットワークが不安で客が逃げることはなくなった。今後は3社が拮抗するのでは」と、改めて同社のネットワークの優位性を強調した。

同社のスマートフォン接続率について説明
新機種の世界最小や最高密度などについて説明
発表されたHybrid 4G LTE

 発表会にはゲストとして、タレントのスギちゃんや水沢アリーさん、重量上げ48kg級ロンドンオリンピック銀メダリストの三宅宏美さん、その父で自身も重量上げのメダリストである三宅義行さん、医師の友利新さんが登場。スギちゃんは頭に2つのアンテナを載せ、新機種のHybrid 4G LTE対応による「つながりやすさ」を強調。英語が苦手だという水沢アリーさんには、シャープの新機種に搭載された翻訳ファインダー機能が薦められた。

 また、三宅親子とスギちゃんは、同日に発表された「SoftBank HealthCare」の新商品である3G対応の体組成計での計量を体験。3人が体組成計に乗ると、その結果が3G経由で各自のスマートフォンに即座に表示され、その数値について医師の友利さんからアドバイスが行なわれた。最後はスギちゃんと三宅宏美さんによる重量上げ対決で幕を閉じた。

ゲストと孫社長
頭に2つのアンテナを載せたスギちゃん
孫社長を孫くんと呼び、会場に笑いを誘った水沢アリーさん
体組成計の数値について医師の友利新さんからアドバイス
重量上げ対決の様子

(中林暁/一條徹)