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アイ・オー、DSD対応のネットワークオーディオNAS

ソニー金井氏が「高音質NAS」賞賛。新ファームで対応

RockDisk Next。オーディオNASとして使う場合は、付属スタンドは使わないほうがいいとのこと

 アイ・オー・データ機器は、「挑戦者プレミアム」ブランドのNAS(LAN HDD)「RockDisk Next」のファームウェアをアップデートして、DSDファイルに対応。音質にこだわったネットワークオーディオ対応NAS「RockDisk Next DSD対応Version」として販売する。

 アイオープラザなど直販限定で発売し、直販価格は、2TB HDD内蔵モデルが15,800円、3TB内蔵モデルが19,800円。SSD 120GBモデルが19,800円、SSD 250GBモデルが27,800円。HDD無しのキットモデルも7,980円で発売する。

 既存のRockDisk Nextのユーザーも、ファームウェアアップデートでDSD対応できる。

 RockDisk Nextは、DLNA/UPnPメディアサーバーとして利用可能なNAS。DSD対応ファームの公開は今秋を公開しているが、正式版の公開に先駆け、ベータ版のファームウェアを10月1日より提供する

 本体自体は2012年11月発売の「RockDisk Next」から変更はない。RockDisk Nextは、強固なアルミシャーシや、アルミケース、ファンレス設計、高速/低ノイズなインターフェイス基板など、高音質に配慮した設計を行なっていたものの、プロモーションとしては「高音質」を謳っていなかった。

RockDisk Next
肉厚なシャーシの採用が高音質に寄与

 しかし、ソニー 主幹技師でアンプの音質設計を手がける“かないまる”こと金井隆氏が、1ユーザーとして、RockDisk Nextを購入し、その音質を評価し、AVアンプの試聴イベントなどで使用していた。

 その際に、金井氏が、アイ・オー・データの企画担当者とやりとりを重ねるうちに、金井氏からのリクエストとして寄せられたのが「DSDオーディオのDLNAサービス対応」。それにアイ・オーが応える形で今回のDSD対応が行なわれた。

ソニー金井氏と、RockDisk Next企画担当の開口氏
RockDisk Nextの高音質化ノウハウを紹介する金井氏

 DLNA上で、DSD(.dsf、.dff)のファイルサーブ機能を独自で実装。従来と同様にWAVやFLACなどのハイレゾ音源にも対応している。DLNAの規格上はDSDについての規定はないため、実装はアイ・オー・データの独自のものとなるが、ソニーのAVアンプ「TA-DA5800ES」、「TR-DN2030」においては、DSDおよび、WAV、FLACのマルチチャンネルファイル再生も確認済みとしている。その他、MP3やApple Lossless、AAC、WMA、OGGなどにも対応する。

 従来モデルと同様に、MPEG-1/2/4などの動画のDLNA/UPnP再生にも対応.無料アプリ「iSharing」を使った、iPhoneやAndroidスマートフォンなどからリモートアクセスも可能となっている。アプリの対応OSは、iOS 4.0以降とAndroid 2.2/3.x以降。

 USB 2.0端子を3系統備えており、別売USB HDDを接続して容量を増やすことも可能。USBメモリなどへのダイレクトコピーや、プリンタ接続も行なえる。1系統は前面に備え、バスパワー給電も可能。また、eSATA接続のHDDを追加することでRAID 0/1にも対応する。

 Samba/FTP/NFP/AFPサーバーや、HTTP/FTPダウンローダーに対応。内蔵HDDは3.5型で、80GB~4TBのHDDを利用できる。HDD固定ネジや、LANケーブル、ACアダプタなどが付属する。外形寸法は42×21.5×12.5cm、重量は1.3kg(HDDモデル)/0.7kg(キット)。

(臼田勤哉)