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izo、フルバランスヘッドフォンアンプ「iHA-32-z」

最上位「iHA-32」のzTuneモデル。月産10台限定

iHA-32-z

 izoは、ハイエンドヘッドフォンアンプ「iHA-32」に、zionoteと共同開発したチューニング「System13」をベースにした改良をほどこしたという「iHA-32-z」を10月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は189,800円前後。izoでは“zTuneモデル”と呼んでおり、詳細は未定だが、「iHA-32-z」へのアップグレードサービスも予定されている。

 フルバランス駆動のアナログ専用ヘッドフォンアンプ「iHA-32-2013.1.5」(実売129,800円前後)をベースにしたチューンナップモデル。音質は「これまでの全てのiHA-21/iHA-32シリーズを超え、クリアかつ豊か、パワフルでダイナミック、高い音の伸びと解像度」を実現したという。なお、約50時間のテストとエージングを経た後で出荷されるため、月産10台限定となっている。

 左右の音を別回路で処理するデュアル・モノ構成を採用。また、アンバランス/バランス両対応で、アンバランスで入力した信号も、デュアル・モノラル、フルバランスで処理される。バランス接続のヘッドフォンをドライブできるXLR端子を1系統備えているほか、同端子には標準ジャックのアンバランスヘッドフォンも接続でき、アンバランス×2系統の出力が可能。入力端子はRCA×2系統、XLR×1系統を用意する。

背面。電源部は別筐体になっている

 「iHA-32-z」の変更点は、電解コンデンサにオーディオグレードELNA製RBD無極性品のみを搭載。入出力バッファ部に、超低ノイズ仕様のオペアンプ「AD845KNZ」と「LME49990」を採用。増幅部にはメタルCANタイプのオペアンプ「OPA627BM」をベースに、出力音圧や出力インピーダンス、バランス調整をチューニングしたものを搭載している。

 さらに、電源部の電解コンデンサにはパナソニック製の低ESR品を、アナログ出力部のオペアンプには新日本無線製の「MUSES02」を搭載する。

 電源部は別体で、標準で付属する。これも通常モデルとは異なり、全ての電解コンデンサをパナソニック製オーディオグレード品にアップグレードした「iPSU-1-2013.1.2」を採用している。

 デザイン面では、レッドカラーのレザースキンを外装に採用。「Limited Edition」のメタルシールも装着している。

 定格出力はバランス時で675mW×2ch(32Ω)、200mW×2ch(600Ω)、アンバランス時で338mW×2ch(32Ω)、100mW×2ch(600Ω)。対応ヘッドフォンはインピーダンス8Ω~1kΩ。SN比は118dB以上。外形寸法は本体、電源ともに147×180×43mm(幅×奥行き×高さ)。

(山崎健太郎)