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パナソニック、高音質パーツで強化した限定ハイレゾコンポ
実売10万円の「SC-PMX9LTD」。真鍮インシュレータなど
(2013/11/14 14:13)
パナソニックは、ハイレゾ対応のミニコンポ「SC-PMX9」をベースに、高音質パーツの導入などで音質強化した限定モデル「SC-PMX9LTD」を12月13日より発売する。500台の限定生産となっており、価格はオープンプライス。店頭予想価格は10万円前後。
24bit/192kHz FLACなどハイレゾ音源のUSB/ネットワーク再生にも対応したSC-PMX9(実売6万円前後)をベースに音質を強化。
SC-PMX9とSC-PMX9LTDの違いは、LTDではカラーがブラックとなること。音質面では、LTDには4点の高音質パーツが付属。前面のUSB端子に装着することで本体内部の電源ノイズを低減して音質を向上する「USBパワーコンディショナー」、真鍮の切削加工によるインシュレータが付属する。さらに、4芯の低インピーダンススピーカーケーブルを採用、電源ケーブルもOFC電源ケーブルとしている。
基本仕様には大きな変更はなく、音楽CDやDLNAなどのネットワーク機能、Lightning端子、FM/AMチューナなどを搭載したメインユニットと、竹炭偏肉PPコーン採用のスピーカーから構成される。
アンプは、雑音や歪みを抑えるため、ジッタを徹底的に抑えたという「LincsD-Amp」を採用。独自のノイズシェーピング技術をクロックに応用した「クロック再生成技術」により、高音域から可聴限界以下の超低音域までのジッタを最小にする。また、PWMの原理的歪みを低減する「歪み補正PWMモジュレータ」で、デジタル処理時の波形に起こる歪みを補正し、原音に忠実な音の波形を再現できるという。アンプ部の実用最大出力は60W×2ch。
メインユニットには音楽CDのほか、ネットワークオーディオ機能やUSB入力、Lightning端子、FM/AMチューナなどを統合。EthernetとIEEE 802.11b/g無線LANを備えている。ネットワークオーディオは、DLNAとAirPlay、Bluetoothに対応し、家庭内のLAN HDD(NAS)やスマートフォン内の音源からの再生が可能。DLNA利用時には最高24bit/192kHzのFLAC/WAVなどハイレゾ音源に対応する。「Bluetooth リ.マスター」により、Bluetoothの伝送時の信号圧縮で失われた高域信号を補正して再現する。対応Bluetoothプロファイルは、A2DP、AVRCP。Android/iOS用の音楽アプリ「Panasonic Music Streaming」も提供。Android 2.2以上と、iOS 5以上に対応する。
本体の天板にはLightning端子を装備し、iPhone 5などの音楽再生や充電に対応する。USBも装備し、iOSデバイスからのデジタル音声出力や充電も可能となっている。USBメモリ内の音楽ファイル再生も可能で、FLACは24bit/192kHzまで対応。メインユニットの消費電力は56W(待機時0.2W)。外形寸法は210×297×120mm(幅×奥行き×高さ/USBパワーコンディショナー接続時)、重量は約3.1kg。
スピーカーは竹炭偏肉PPコーン採用の14cmウーファと、1.9cmドーム型ツィータ、1.2cmピエゾ型スーパーツィータからなる3ウェイ3スピーカー。ウーファは竹炭偏肉PPコーン採用により、歪みを抑制した。スーパーツィータの採用により、20kHz以上の超高域再生も可能とし、ハイレゾ音源の再生能力を高めている。インピーダンスは3Ω。スピーカーの外形寸法は161×264×265mm(幅×奥行き×高さ/インシュレータ使用時)、重量は約3kg。