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パナソニック、USBに挿して音質向上を図る「究極のUSBパワーコンディショナー」
2017年11月10日 13:15
パナソニックは、パソコンやオーディオ機器、Blu-rayレコーダなど、様々な機器のUSB端子に挿入することで、音質を改善できるというUSBパワーコンディショナー「SH-UPX01」を11月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後。
同社は、USBパワーコンディショナーの1号機を、BDレコーダの「DMR-BZT9600」の同梱品として2013年に開発。2015年には、Ultra HD Blu-ray再生が可能なレコーダ「DMR-UBZ1」に同梱する2号機を開発している。USB端子に接続することで、機器内部の電源ノイズを低減し、音質を高めるという製品。ユーザーからの評価も高く、それを受けて「究極のUSBパワーコンディショナーを追求」して誕生した新モデルが「SH-UPX01」だという。
USBパワーコンディショナーにおいて、音質を決定するキーパーツは内部のコンデンサにあるという。「SH-UPX01」では、その抜本的な変更を実施。素材としては、天然鉱物をそのまま誘電体とし、自然で数億年という長い時間をかけてエージングされて電気特性の経年劣化が小さく、耐熱性も600度と非常に高く、高周波特性に優れたマイカコンデンサを採用している。
マイカコンデンサを使っているのは従来モデルと同じだが、新モデルでは、コンデンサ自体の積層構造も特殊な「SEコンデンサ」を採用。ガラスを塗布したマイカシートを積層し、加熱加圧により一体化した、双信電機独自工法を使ったもので、ルビーマイカの安定性を最大限に活かした、最高品位のコンデンサだという。優れた特性を活かし、海底ケーブルの中継器や、宇宙開発、一部の高級オーディオに採用されている。
UPX01では、このRohs対応SEコンデンサ「SE01」を、3個並列で採用。さらに、抵抗には非磁性抵抗をアルミ筐体に封入し、制振した「非磁性カーボン抵抗」を採用。OFC線に特殊金メッキを施した、非磁性リードも採用している。
ガラスエポキシ両面基板を採用。従来モデルの2倍の厚さとなる、70μmの銅パターンを採用。上下対称パターンと多数のスルーホールにより、部品間のインピーダンスを低減。抵抗は空中配線化しており、SEコンデンサ固定用ボンドも最適化。Ag入りのハンダを使っている。
筐体にもこだわり、従来は樹脂成型品にアルミプレートを組み合わせたものだったが、今回は筐体全てをアルミ切削加工で作っている。これにより、剛性の強化と制振性の向上を実現した。