ニュース

ソニー、小型化した4K対応ハンディカム「FDR-AX100」

実売22万円。4K/30pでXAVC S記録、4Kを拡大へ

FDR-AX100

 ソニーは、4K/30p撮影に対応したビデオカメラ「ハンディカム FDR-AX100」を3月14日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は22万円前後。

 また、FDR-AX100と同じ光学12倍ズームレンズと1型CMOSセンサーを搭載したフルHDモデル「HDR-CX900」も同日発売。店頭予想価格は15万円前後。

4K 30p/25p対応のハンディカム「FDR-AX100」

FDR-AX100(レンズフード装着時)

 4K/3,840×2,160ドットの30p、24p撮影に対応したハンディカム。新開発の光学系や1インチCMOSセンサーなどを採用し、高品位な4K/フルHD撮影に対応しながら、外形寸法を81×196.5×83.5mm(幅×奥行き×高さ)に抑え、'13年9月発売の4K対応「FDR-AX1」(約42万円)から体積で1/4、質量1/3に小型化した。なお、FDR-AX1では4K/60p撮影が可能だったが、FDR-AX100では4K/30pまでとなる。

 撮像素子は、1.0型/総画素数2,090万画素(有効1,420万画素)の裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、独自の映像処理エンジン「BIONZ X」も搭載する。レンズは光学12倍ズームの「ZEISS バリオゾナー T*」で、35mm換算での焦点距離は29〜348m。アクティブ式の手ぶれ補正機能も備えている。F値は2.8〜4.5。画質劣化を抑えた「全画像超解像ズーム」により24倍までのズーム撮影が行なえる。デジタルズームは160倍。

外形寸法は81×196.5×83.5mmで4Kビデオカメラとしては大幅に小型化
3.5型液晶を装備
側面に4Kの文字
FDR-AX100
側面「4K」ロゴ
前面。液晶は回転式
側面。NFCにも対応
上部。シーソー式のズームレバーも
ZEISS バリオゾナー T*レンズを搭載

 ZEISS バリオゾナー T*レンズは、5枚の非球面レンズと3枚のEDレンズを採用した11群17枚で、4Kの高精細映像のためにAA(Advanced Aspherical)レンズを採用。ボケの美しさにこだわり、7枚羽根の虹彩絞りを採用している。また、2枚のNDフィルタを内蔵するため、明るい屋外でもシャッタースピードを上げずに撮影できる。鏡筒部にはフォーカスとズームを選択できるレンズリングを装備。ズームレバーはシーソー式。

 なお、手ぶれ補正はソニー独自の空間光学手ブレ補正ではなく、アクティブレンズ方式のものとなる。AX100では、大型の撮像素子や新光学系を採用しているため、空間光学方式にすると本体サイズが大きくなるなどの弊害があるため、採用を見送っている。

 記録方式はXAVC SとAVCHD Ver.2.0、MP4。映像圧縮方式はいずれもMPEG-4 AVC/H.264のLong GOP。XAVC Sは、4K対応のXAVC S 4K(3,840×2,160、30p/24p、最高60Mbps、ファイル形式はMP4)とフルHDのXAVC S HD(1,920×1,080ドット、60/30/24p、最高50Mbps)が用意される。AVCHDは最高1,920×1,080ドット、60p、28Mbps。MP4は1,280×720ドット、30p、3Mbps。XAVC SとAVCHDのいずれかとMP4の同時記録が可能となっている。

 本体にメモリは内蔵せず、記録メディアはSDメモリーカードとメモリースティックPRO Duoに対応し、64GBまでのSDXCをサポート。なお、XAVC S 4K/HD記録の場合はClass 10のSDカード利用を推奨している(AVCHDはClass 4)。

フォーマット 解像度 フレームレート ビットレート
XAVC S
(MP4)
3,840×2,160 30p/24p 60Mbps
1,920×1,080 60/30/24p 50Mbps
AVCHD
(m2ts)
1,920×1,080 PSモード
60p
28Mbps
FXモード
24p/60i
24Mbps
FHモード
24p/60i
17Mbps
1,440×1,080 HQモード
60i
9Mbps
LPモード
60i
5Mbps
MP4 1,280×720ドット 30p 3Mbps
BIONZ X

 映像エンジンのBIONZ Xは、ディテールプロダクション技術やエリア分割ノイズリダクションなどで画質を向上。画質劣化を抑える全画素超解像ズームや、XAVC SもしくはAVCHDとMP4の同時記録もBIONZ Xの採用により実現している。

 3.5型/92.1万画素のエクストラファイン液晶モニターを装備。ビューファインダは0.39型/144万画素相当の有機ELを採用した「OLED Tru-Finder」。新しい光学設計により視野角は動画と16:9の静止画時で約31度、4:3静止画時で約34度を実現し、四隅までの高い解像感と視認性を実現したとする。

 またHD(1,280×720ドット)の120fps記録にも対応し、後処理により24p再生することで5倍スロー映像を実現できる(XAVC S撮影時のみ)。さらに、4K静止画撮影にも対応するほか、動画撮影中でもフルHDの静止画記録が行なえる。ズームマイクを内蔵。自動風ノイズ低減機能のほか、新たに撮影者の声(カメラ左後方の声)を抑制する「マイボイスキャンセリング」も搭載した。

3.5型のエクストラファイン液晶モニターとOLED Tru-Finderを搭載

 HDMIマイクロ出力(Ver.1.4a)を装備し、テレビへの4K出力(24p/30p)が可能。XAVC Sの4K映像をPCで再生/編集するためのソフトウェア「Movie Studio」を用意し、無料ダウンロード可能となっている。また、Windows向けの写真/動画管理アプリケーション「PlayMemories HOME」も、4K動画の管理/再生が行なえ、2014年度中に簡易編集機能を追加予定。なお、XAVC S動画の外付けHDDへのダイレクトコピーは2014年夏頃のファームウェアアップデートで対応予定。

 FDR-AX100本体にも削除、分割、プロテクト機能を備えているが、分割が行なえるのはAVCHDのみとなる。

FDR-AX100からHDMI経由でテレビに4K出力

 アクセサリーシューはマルチインターフェースシューで、新たに用意されたガンズームマイク「ECM-GZ1M」(10,500円)やワイヤレスマイク「ECM-W1M」(21,000円)に対応する。ステレオミニのヘッドフォン出力やマイク入力、AV出力(別売ケーブル利用)、モノラルスピーカー、USBなどを装備。

 無線LANを内蔵し、モバイルアプリ「PlayMemories Mobile」を使ったスマートフォンやタブレットからのコントロールやSNS連携も可能。XAVC S/AVCHDと同時記録される、MP4動画をスマホなどに転送できる。NFCも備えており、スマホなどとの無線LAN設定を容易にした。

ガンズームマイク「ECM-GZ1M」
ワイヤレスマイク「ECM-W1M」
マイク入力接続のワイヤレスマイク「ECM-AW4(21,000円)」も発売

 バッテリはインフォリチウムVシリーズに対応し、NP-FV70が付属。外形寸法は81×196.5×83.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は本体のみで790g、バッテリ(NP-FV70)利用時やメモリーカードを含めた撮影時重量で915g。付属バッテリ利用時の連続撮影時間は約2時間15分。

フルHD 60pのXAVC S対応「HDR-CX900」

HDR-CX900

 FDR-AX100と撮像素子やレンズなどは共通だが、4K撮影機能を省いたハンディカムの最上位モデル。

 4K以外の主な機能はAX100と共通で、撮像素子は、1.0型/総画素数2,090万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」で、映像処理エンジンは「BIONZ X」。レンズは光学12倍ズームの「ZEISS バリオゾナー T*」で、ボケを活かした撮影も可能。全画素超解像による24倍ズームにも対応。NDフィルターも搭載する。

 記録方式はXAVC SとAVCHD Ver.2.0、MP4。XAVC Sの4Kモードには対応せず、フルHDのXAVC S HD(1,920×1,080ドット、60/30/24p、最高50Mbps)までとなる。4K関連機能が省かれている以外の主な仕様はHDR-AX100と共通で、3.5型/92.1万画素液晶モニターや0.39型OLED Tru-Finderなどを搭載。外形寸法や重量もAX100と同一。付属バッテリはNP-FV50。

HDR-CX900
側面のロゴが「HD」に

(臼田勤哉)