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AUDEZE、「Fazor Technology」搭載の平面振動板ヘッドフォン「LCD-X」。初の密閉型も

 ミックスウェーブは、米AUDEZE(オーデジー)製のヘッドフォン2モデルを2月5日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はオープンエア型の「LCD-X」が27万円前後、初の密閉型「LCD-XC」が28万8,000円前後。

オープンエア型のLCD-X
密閉型のLCD-XC

 両機種とも、平面の振動板を用いた「平面磁界・全面駆動式」のヘッドフォンで、特許出願中という新技術「Fazor Technology」を搭載。この技術は音の流れを調整/管理するというもので、より正確な音像/音場再現に加え、広帯域に渡りフラットな周波数特性も確保したという。ミックスウェーブは、「iPhoneやiPodといったポータブル端末でも十分に駆動できる設計」としている。LCD-Xには、薄型化し、効率を高めたというトランスデューサも採用している。

 振動板全体に均一化された強力な磁場を生成/コントロールすることで、出力を最大近くまで上げてもほとんど歪みが生まれないという磁気構造も採用。強磁性の材料を必要としないため、高調波の歪みや重量を抑え、磁気干渉も排除している。薄型/軽量な振動板により、正確な再生を可能にするという。

 オープンエア型「LCD-X」のハウジングにはアルマイト処理のアルミを使用しながら、重量は600gに抑えた。密閉型「LCD-XC」は、ハウジングにブビンガウッドを使用しており、重量は650g。周波数特性は5Hz~50kHz、インピーダンスは22Ωで共通。感度はLCD-Xが96dB/1mW、LCD-XCが95dB/1mW。LCD-Xのイヤーパッドにはラムスキンレザーを使用している。

 ケーブルは着脱式で、XLRバランス接続に対応。シングルエンドのケーブルとXLR 4ピンのバランスケーブルを同梱。ケーブル長は2.5m。標準/ステレオミニの変換プラグアダプタや、トラベルケースなども付属する。

正面(LCD-X)
正面(LCD-XC)

(中林暁)