ニュース
AudioQuest、「Diamond」など同軸デジタル、AES/EBUケーブル5機種を4月発売
(2014/3/7 13:10)
ディーアンドエムホールディングスは、米AudioQuest製のオーディオケーブル新モデルとして、同軸デジタルケーブル3モデル、AES/EBUのデジタルケーブル2モデルを4月下旬に発売する。1.5mの価格は、同軸デジタルの「Cinnamon」が10,692円。同軸デジタル、AES/EBUの「Carbon」が各25,488円、「Diamond」が各141,048円。
なお、いずれのモデルも1.5m以外の長さは受注発注となる。
モデル名 | ケーブルタイプ | 特徴 | 価格 |
Cinnamon | 同軸デジタル | 1.25%シルバーコーティングLGC導体 窒素注入発泡ポリエチレン絶縁体 金属層ノイズ消散システム NDS フォイル+シルバープレートブレイドシールド コールドウェルド ゴールドプレートプラグ | 1.5m 10,692円 0.75m 7,992円 |
Carbon | 同軸デジタル AES/EBU | 5%シルバーコーティングLGC導体 窒素注入発泡ポリエチレン絶縁体 カーボン・ベース5層ノイズ消散システム NDS フォイル+シルバープレートブレイドシールド コールドウェルド ハンギング シルバーダイレクト・パープルカッパープラグ | 1.5m 25,488円 0.5m 21,492円 |
Diamond | 同軸デジタル AES/EBU | 100%パーフェクトサーフェスシルバー導体 72V DBSシステム 窒素注入発泡ポリエチレン絶縁体 カーボン・ベース6層ノイズ消散システム NDS フォイル+シルバープレートブレイドシールド コールド ハンギング シルバーダイレクト・レッドカッパープラグ | 1.5m 141,048円 0.5m 110,700円 |
共通する特徴として、端子にシルバー・プレート・カッパーを採用。「アナログ信号を伝達するには音響的に最適なものではないが、デジタルに関しては優れている。デジタル信号は導体の表面だけを通るため、シルバープレートを採用する事で、100%ピュアシルバーのパフォーマンスをわずかな費用で提供できる」という。
Cinnamon以上のモデルのプラグには、ハンギング・シルバーが施されている。これは、プラグをピュア・シルバーの中に沈める事で、分厚いプレートを可能にするもの。ニッケル層などをプレートしてから処理する電気メッキなどと比べ、「優れた効果がもたらされる」とする。
CinnamonとCarbonの導体には、シルバーをそれぞれ1.25%、5%含んでおり、歪みを低下させている。上位のDiamondモデルは、ソリッド100%パーフェクト・サーフェス・シルバー(PSS)を採用している。
いずれのモデルも、シールドとしてカーボンベースのノイズ消散システム「NDS」を採用。金属やカーボンを含有した合成繊維を使うもので、シールドをシールドするように機能。ノイズやRFエネルギーが、グランドに繋がる層に到達する前に吸収・反射する。
このシールドは層が増えれば増えるほど音質が向上するとしており、Cinnamonは3層、Diamondは7層構造となっている。
Diamondはこれらに加え、絶縁体に電圧をかけることで安定した状態の保持を図る「ダイエレクトリック・バイアス・システム」(DBS)も採用している。
今後のモデルも予告
発表会に登壇した、AudioQuestのアジアパシフィック地域セールス・マネージャー、Shaun Schuetz氏は、「いかに再生音へのダメージを低減するかが、AudioQuestの基本理念。低価格なモデルから高価なモデルまで、使用するプラグやコネクタも含め、自社で開発・製造している」と説明。
RCAプラグ用のピンが、2つのピンを繋ぎあわせて作るメーカーが多いところ、1つのピンとして最初から製造。素材も加工しやすいベリリウム銅ではなく、音の良さを重視してカッパーを使うなど、同社のこだわりが細かい点まで製品に反映されている事をアピールした。
また、具体的な発売日や価格は決定していないが、今後日本市場への展開も想定している新製品の概要も紹介。Riverシリーズの「Red River」、「McKenzie」、「Yukon」といったケーブルのXLR/RCAを発売。「Wild Blue Yonder」のRCA(Wild)、XLR(Wild XLR)や、「WEL Signature」なども紹介した。