ニュース
ソニーとFIFA、6月からのブラジルW杯で公式4K映像を共同制作。決勝などを4K配信
(2014/4/3 18:30)
ソニーとFIFA(国際サッカー連盟)は3日、ブラジルで現地時間の6月12日~7月13日に開催される2014年FIFA ワールドカップにおいて、オフィシャルフィルムを4K映像で共同制作するなど、4Kの取り組みを加速すると発表した。
オフィシャルFIFAパートナーであるソニーは、W杯ブラジル大会においてFIFAと共同で4K映像のオフィシャルフィルムを制作。決勝戦を含む試合が4Kで収録され、4Kコンテンツ配信サービスなどでFIFAから配信される予定。
FIFAは、ソニーの4K放送業務用機材を使用して、リオデジャネイロのマラカナンスタジアムで行なわれる決勝トーナメント1回戦(現地時間6月28日)、準々決勝(同7月4日)、決勝(同7月13日)を撮影。ソニーは4K映像制作システムの構築などの技術支援を行なう。撮影にはCineAlta 4Kカメラ「PMW-F55」、マルチポートAVストレージユニット「PWS-4400」、4K業務用モニター「PVM-X300」、4Kマルチフォーマットスイッチャー「MVS-7000X」などを使用予定。制作された4Kコンテンツを前述のオフィシャルフィルムに収める。
また、試合会場や、大会期間中にブラジルの複数の都市で開催されるFIFA主催のHD映像によるパブリックビューイングイベント「FIFA Fan Fest」に設営されるソニーの展示ブースで、FIFAオフィシャルフィルムの予告編として試合映像の一部を4K/60pで視聴できる機会を提供。そのほか、世界のソニーショールームや販売店において、液晶テレビのBRAVIAを使って4K/60pでオフィシャルフィルムの予告編を観られるようにする。
ソニーとFIFAは、これまでの4K試験撮影における技術検証で蓄積したノウハウを活用。「スピード感溢れるサッカーのトッププレーが繰り広げられる本大会においても、貴重なシーンを4Kの高精細で余さず捉えていく。4Kならではの臨場感と迫力は、躍動感のあるシュートや選手の試合中の細かな表情、観客席の応援のうねりなどを鮮明に伝え、まるでスタジアムで実際に観戦しているかのような体験をもたらす」としている。