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音茶楽、外耳道の長さで選べるイヤフォン「Flat4-玄/緋弐型」。位相補正チューブに工夫

外耳道が長い人向けの「Flat4-緋弐型(AKA TypeII)」

 音茶楽は、ユーザーの外耳道の長さに合わせて選べるカナル型イヤフォン「Flat4-玄弐型(KURO TypeII)」と「Flat4-緋弐型(AKA TypeII)」を6月上旬にフジヤエービックと音茶楽Sound Customize店舗にて販売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はどちらも45,360円(税込)。5月10日、11日開催の「春のヘッドホン祭2014」にて、試聴展示と少量先行販売も予定されている。

 既発売の「Flat4-玄」をベースにしたモデルだが、位相補正チューブの長さや、チューブの制振塗装に違いがある。Flat4(Full-range 2-element 4-way effect)は、2つのフルレンジエレメントを水平対向配置する独自の方式。10mm径のダイナミック型ユニットを水平対向で配置し、振動をキャンセルして深い低音を実現。低音~中音域の音圧感度の向上を図っている。

位相補正チューブの長さが従来と同じ「Flat4-玄弐型(KURO TypeII)」

 さらに、カナル型イヤフォンを装着して外耳道を塞ぐと外耳道の長さで共振し、音圧が上昇してピークが発生する事から、ハウジングにパイプのような位相補正チューブを搭載。外耳道閉管共振を抑制し、中高音域を改善している。

 新モデルの特徴は、この位相補正チューブの長さ。外耳道の長さには個人差があるが、音茶楽が百数十人に試聴アンケートを行なった結果、想定よりも外耳道が長めの人が多い事がわかったという。

 そこで、「Flat4-緋弐型」では、チューブの有効長を従来の28mmではなく、長めの30mmとしている。「Flat4-玄弐型」は従来と同じ28mm。これにより、試聴してより心地よく聴こえるタイプが選べるという。

左が「Flat4-緋弐型(AKA TypeII)」、右が「Flat4-玄弐型(KURO TypeII)」。位相補正チューブの長さに違いがあるのがわかる

 また、どちらのモデルも位相補正チューブの制振塗装として、より制振効果の高い弐型塗装を施し、より細かい余韻まで再現可能になったという。高域特性の向上に合わせ、100Hz以下の重低音域も強化。「より絶妙なバランスの音に仕上げた」とする。

 磁気回路には強力なネオジウムマグネットを採用。銅メッキを施す事で磁気歪みを低減した電磁純鉄プレートとヨークも搭載。ハウジングにはレーザーマーキングや彫刻などを使い、消えない表示を実現している。

 出力音圧レベルは104dB、周波数特性は3.5Hz~35kHz。最大入力は400mW。インピーダンスは18Ω。重量は約18g。ケーブルは1.2mのY型。入力プラグはステレオミニ。L型の接続ケーブルも付属する。イヤーピースは、コンプライ フォーム イヤーチップ「T-200」のM/Lを同梱。収納缶も付属する。

収納缶も付属する
L型の接続ケーブルも付属する

(山崎健太郎)