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Google、次期Android“L”やWear/Autoなど紹介。Androidの世界を拡張

 米Googleは25日(現地時間)、開発者会議「Google I/O 2014」において、ウェアラブルプラットフォーム「Android Wear」、自動車向けの「Android Auto」などの展開や、新興国版の100ドル以下スマートフォン「Android One」、次世代Android「L」などを発表した。

 なお、Android TVなどテレビ周りの新展開については別記事で紹介している。

Android L Developer Preview

新Android Lの概要を紹介。100ドル以下のAndroid Oneも

 次世代のAndroid“L"は開発者向けのプレビュー版を26日より提供開始する。最大の変更点は、「Material design」(マテリアル・デザイン)と呼ぶ新デザインの採用で、Googleの各プロダクトのユーザーインターフェイスの基本デザインとして導入される。

レイヤーなどを取り入れた「Material design」

 明確な配色や、レイヤー構造、状況を伝えるアニメーションの動きなどが特徴となり、Androidスマートフォン/タブレットのほか、テレビや自動車などの今後のGoogleプラットフォーム展開を見越し、操作やインターフェイスの概念を統一していく。

 また、通知機能の強化や消費電力を低減する「Project Volta」、Bluetooth Low Energy(BLE)のperipheral(ぺリフェラル/周辺機器)モード対応強化による、ヘルスケアデバイス連携の拡充などを図っている。

 カメラAPIは8メガピクセル/30fpsのYUV動画キャプチャーなどに対応。センサーのRAWデータからのISO感度や露光時間取得などの強化を図っている。ゲームや64bitサポートも強化する。

 また、新興国向けのAndroid展開を強化することも発表。100ドル以下のAndroidスマートフォンを実現するプロジェクトで、インドなどをターゲットに、Googleがリファレンスプラットフォームを定義。パートナー企業がハードウェア製造する。

WearやAutoなどAndroidの世界を拡張

スマホと連携する「Android Wear」

 腕時計型などのウェアラブル端末向けのプラットフォーム「Android Wear」も発表。。スマートフォンなどのAndroidと連携し、機能拡張するもので、腕時計からのロック画面解除やパスワード入力、通知の確認などに対応する。Android 4.3以降のスマートフォンで利用できる。

 また、Android Wearに"OK Google"と語りかけ、天気の確認や夕食の終了時刻などのスケジュール確認、タクシーを呼ぶ、音楽プレイリストの検索など、スマートフォンの音声操作が行なえる。

 ハードウェアとしては、LGの「G Watch」、サムスン「Gear Live」、モトローラ「Moto 360」などが、今後数カ月内に順次提供される予定。デバイスの詳細はケータイWatchで紹介している。

LG「G Watch」
Android Auto

 Android Autoも同様にAndroidスマートフォンを自動車に乗りながら操作するための機能となっている。Google Mapのナビ機能や音楽プレイリスト選択を画面を見ずに、ハンドル部のコントローラで操作したり、音声で操作できる。対応の自動車は今年末に発売予定でAudroid Audoのホームページでは28社が対応を表明している。詳細はCar Watchで紹介している。

(臼田勤哉)