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ヤマハ、高音質化したビームスピーカー+SWでTV前設置のシアターバー「YSP-2500」

 ヤマハは、デジタル・サウンド・プロジェクタ、YSPシリーズの新モデルとして、テレビラックの上に設置できる薄型筐体のセンターユニットと、サブウーファで構成する「YSP-2500」を7月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は93,000円前後。カラーはブラック(B)。

 なお、YSPシリーズの10周年を記念したスペシャルサイト「YSPのすべて」も開設している。

YSP-2500

 2010年に発売した「YSP-2200」をブラッシュアップし、音質を高め、機能強化したモデル。横長のセンターユニットには2.8cm径×16個のビームスピーカーを搭載。サウンドビームを放出し、音を壁などに反射させることで、前方設置にも関わらず、他のバーチャルサラウンドシステムより明瞭なサラウンドが体験できるという同社のデジタル・サウンド・プロジェクタ「YSPシリーズ」の特徴を備えている。これにより、7.1chのサラウンド再生が可能。独自のシネマDSP(10モード)も利用できる。

 YSP-2200と比べ、ビームスピーカーの搭載位置が、リスナーにより近い前方向に前進。音のビームの放射が筐体に影響されない位置で、音の広がりが広範囲になり、音質そものもの抜けが良くなったという。他にも、ビームスピーカー駆動用のデジタルアンプに使う電源用コンデンサの最適化や、新しい筐体デザインに合わせた最適なチューニングも施されている。ビームスピーカー用アンプの最大出力は32W。

YSP-2500のセンターユニット。2.8cm径×16個のビームスピーカーを搭載し、音のビームを放射する

 設置する室内の形状などに合わせて、最適な設定を自動で行なう「インテリビーム」機能も用意。付属のマイクを使って測定する事で、ビーム角度・音量・音質などをチャンネルごとに自動で設定できる。室内の視聴位置を3スポットまで登録する事もできる。

YSP-2500

 従来モデルの付属サブーファはパッシブ型で、センターユニット側にサブウーファ用のアンプも搭載していたが、YSP-2500ではサブウーファ側にアンプを搭載し、パワード化。センターユニット側にアンプを搭載した事での音質への影響を排除した。サブウーファ自体もエンクロージャ内部構造を強化し、板厚を増やして要振動を低減。インピーダンスの低減化による信号変化による電源への影響も抑制している。サブウーファに搭載するユニットは10cm×2で、最大出力は75W。センターユニットとサブウーファの間は2.4GHz帯のワイヤレスで接続している。

ワイヤレス接続できるサブウーファがパワード化され、エンクロージャの剛性もアップ
YSP-2200のサブウーファはパッシブだった

 HDMI入力を3系統搭載。デコーダはドルビーTrueHDやDTS-HD MasterAudioなどのHDオーディオに対応。HDMI端子は3D映像や4K60p映像のパススルーにも対応する。HDCP 2.2には非対応。

 Bluetooth Ver.2.1+EDRの受信機能を備え、対応するスマートフォンなどからワイヤレスで音楽再生が可能。圧縮音楽を高音質で再生するミュージックエンハンサーを適用して再生する事も可能。プロファイルはA2DP/SPP、コーデックはSBC/aptXに対応。Bluetooth対応端末と電源の連動ができる「Bluetoothスタンバイモード」も搭載。

 コントロール用アプリ「HOME THEATER CONTROLLER」も用意。iOS/Android向けに無償提供されるもので、アプリからシネマDSPの選択や入力切替、音質調整などが可能。

Bluetoothを使い、アプリからの制御にも対応する

 セリフの音量を大きくして聴き取りやすくする「クリアボイス」なども備えている。HDMI CECにも対応する。

 筐体の高さは51mm。脚部の高さは22~35mmで調整でき、脚部を取り外す事も可能。様々なテレビと組み合わせられる。

 テレビのリモコン受光部をセンターユニットが隠してしまう場合に備え、テレビリモコンからの信号を受け取り、背後にあるテレビに再送信するリモコンリピーターも搭載する。

 センターユニットの入力端子はHDMI×3、アナログ音声×1、光デジタル×2、同軸デジタル×1。サブウーファにはサブウーファ用入力を1系統備えている。センターユニットの出力端子はARC対応のHDMI×1、アナログ音声(ヘッドフォン出力:バーチャルサラウンド、サブウーファ出力)などを用意する。

 センターユニットの外形寸法は944×144×51mm(幅×奥行き×高さ/脚部を除く)、944×144×73~86mm(同/脚部を含む)で、重量が4kg。サブウーファは147×353×444mm(同)で、重量は7.9kg。サブウーファは横置きにも対応。リモコンも付属する。

背面端子部。縞模様に見えるのがリピーター
脚部の高さ調整が可能
脚部を取り外して設置する事もできる

音を聴いてみる

YSP-2500

 YSP-2200とYSP-2500を同じコンテンツで比較試聴すると、音質が大幅に向上している事がわかる。2500は抜けが良く、こもりの無い直接音がビシッとリスナーに届く。音像が明瞭なだけでなく、サラウンド再生では音の移動感もよりクリアで、サラウンドのリアリティが増している。

 設置場所としてはテレビの下になるが、2200と2500を聴き比べると、センターのセリフなどが、2200は画面の下の方に定位してしまうが、2500はテレビ画面の中央まで上昇する。ビームスピーカーを前に出した事で、上下の音の広がりが拡大したためだろう。

 新たにアンプを内蔵したサブウーファは、低域の量感・キレが向上し、音や音場に深みが出る。映画コンテンツでは迫力向上が顕著だ。同時に、クリアになった中高域との親和性も高い。試しにサブウーファの筐体を指で叩いてみると、従来モデルは剛性が低くて音が響く一方、新モデルは剛性が高く、コツコツと余分な響きが出ない。これも低域の音質に大きく影響しているようだ。

 2chなどのシンプルな音楽を再生しても、低域がしっかりと出て、抜けが良いYSP-2500はクオリティが高い。比べると2200は低域が弱く、腰高のバランスに感じてしまう。YSP-2500はスリムなスピーカーだが、ゆったりと余裕のある音楽再生、迫力の映画再生までサポートできるシアタースピーカーと言えるだろう。

(山崎健太郎)