ニュース

4,000万画素相当“ハイレゾショット”、強力手ぶれ補正の「OM-D E-M5 Mark II」

 オリンパスイメージングは、マイクロフォーサーズ規格に準拠したレンズ交換式カメラの新モデルとして、4,000万画相当の高解像写真が撮れる「40Mハイレゾショット」や、5軸VCM手ぶれ補正を搭載した「OM-D E-M5 Mark II」を2月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はボディが11万円前後。

「OM-D E-M5 Mark II」に「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」を装着したところ

 「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」が付属するレンズキットは16万円前後、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」のレンズキットは13万円前後。ボディカラーはブラックとシルバーの2色。

40Mハイレゾショットで超高解像度撮影

 撮像素子は4/3型LiveMosセンサーで、有効画素は1,605万画素。通常の静止画撮影で撮影できるデータの解像度は4,608×3,456ドットだが、センサーを動かしながら、16メガの画像を8枚撮影、そのデータを元に画像処理を行ない、4,000万画素相当の高解像写真を保存できる「40Mハイレゾショット」機能を搭載。解像度はJPEG時7,296×5,472、RAWで9,216×6,912となる。RAW+JPEG、JPEG撮影が選択可能。

 オリンパスでは利用イメージとして、「美術品や風景など、より高解像の写真を求められるシーンに最適。ZUIKO PRO/Premiumレンズの高い解像力を極限まで引き出し、フルサイズ一眼レフを超える高画質を実現する」としている。

 40Mハイレゾショットの呼称は、高解像度(High Resolution=ハイレゾ)に由来するものと思われる。オーディオにおいては、CDを超える高音質音源や対応機器を「ハイレゾ」と呼称しているが、E-M5 Mark IIの「ハイレゾショット」は、画素数の多さを示すもので、オーディオのハイレゾとは意味合いが異なる。

ボディカラーはブラックとシルバーの2色

手ぶれ補正を強化

 ボディ内手ぶれ補正機能である「5軸VCM手ぶれ補正」を進化させ、世界最高という、シャッタースピード5段分の補正を実現。レンズ内手ぶれ補正では補正できない回転ぶれも強力に補正。低輝度、低速シャッターでも手ぶれのない写真が撮影できるとする。

 動画撮影機能「OM-D MOVIE」では、5軸手ぶれ補正機構と、小型軽量のボディとレンズを組み合わせる事で、三脚無しでも安定した動画撮影ができるとする。マルチフレームレート、50Mbpsの高ビットレート、ALL-Intraに対応し、タイムコードの設定も可能、プロレベルの編集作業にも対応できるとする。

 ライブビューの画面をHDMI出力で外部モニタに表示する事も可能。フォーカスピーキングは新たに赤/黄にも対応。感度も弱・標準・強から設定でき、撮影中のフォーカシングをサポートしている。露出補正や絞り、シャッタースピード、マイク感度などの設定もムービー記録中にタッチ操作で変更可能。

 動画記録方式はMPEG-4 AVC/H.264のMOVで、AVI(Motion JPEG)も選択できる。MOVでは、1,920×1,080/60pまでの撮影が可能。記録時間制限はMOVで約29分、AVIではHDで約7分、SDで約14分。連続撮影可能時間は約80分。

 マイク端子も備え、別途オリンパス製リニアPCMレコーダなどと接続し、高音質な記録も可能。接続した外部マイクへの供給設定のON/OFFも設定でき、自己バイアス電源を備えた高級コンデンサマイクやダイナミックマイクを接続する事もできる。ヘッドフォン端子を搭載した外付けカメラグリップ「HLD-8G」も別売で用意する。

 全てのアートフィルターは、動画撮影でも利用可能。シャッターをきるような感覚で動画ボタンを1回押すと、あらかじめ設定した時間でショートムービーを撮影。カメラ側でエフェクトやBGMを加え、1つの動画作品が仕上げられる機能も搭載する。

 236万画素、倍率1.48倍、視野率約100%の大型電子ビューファインダーを装備。環境光にあわせてバックライト輝度を自動調整するキャッツアイコントロール、星を撮影する際に便利な新機能LVブースト2、色彩・階調・ピント・アスペクト比が設定できるクリエイティブコントロールも搭載する。背面のモニタは3型で、2軸のバリアングルタイプ。タッチ操作もできる。

 レリーズタイムラグは、FAST AFと撮影シーケンスの改善により、「OM-D E-M5」から約45%短縮、世界最短を実現したとする。

 無線LAN機能も搭載。対応スマートフォンと、PCを使わずに画像の伝送などができ、初期設定にはQRコードが利用可能。スマホを使ったリモート撮影もできる。

フラッシュの「FL-LM3」を同梱

 筐体は防塵防滴。金属削りだしのダイヤルには、アヤメローレット、スピン目、ダイヤカットを施している。フラッシュの「FL-LM3」を同梱しており、フラッシュ自体も防塵防滴仕様。上方向に90度、左右方向に180度回転し、バウンス撮影もできる。ガイドナンバーは9.1(ISO100)。

 外形寸法は123.7×44.5×85mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約417g。SDカードスロットを備え、SDHC/SDXC/UHS-I、UHS-II、Eye-Fiカードに対応する。

(山崎健太郎)