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JBL、スタジオモニター最上位「MODEL 4369」世界初公開。伝統のブルーバッフル×最新ユニット
2025年10月17日 15:56
「2025 東京インターナショナルオーディオショウ」が、17日に東京国際フォーラムで開幕した。会期は19日までの3日間。入場料は無料だが、事前登録制。初日の17日、ハーマンインターナショナルが、JBLのスタジオモニターシリーズ最上位モデル「MODEL 4369」を世界初公開した。
JBLは、新たなプロジェクトモデル「Summit」シリーズとして、9月にブックシェルフ「Summit Ama」を発売、10月16日にはフロア型の「Summit Makalu(サミット マカル)」、「Summit Pumori(プモリ)」を日本で発表。
これらSummitシリーズがハーマンブースの目玉となっているが、メディア向け発表会の中で、サプライズとしてスタジオモニターシリーズ最上位のMODEL 4369が公開された。2026年の第1四半期の販売を予定しているが、価格などの詳細は未定。ただし、Summitシリーズよりは、手が届きやすい価格になる見込みだ。
JBLスタジオモニターの伝統であるブルーバッフルと、ウォルナット天然木突板仕上げのエンクロージャーを採用。既存の最上位である「JBL 4367」と比べると背が高くなっており、HDIホーンの位置が、リスナーの耳の位置にくるようになったという。
ユニット構成は、新開発の15インチ(380mm)径ウーファー「2219Nd-1」に加え、3インチ(76mm)径D2コンプレッションドライバー「D2830B」(デュアルボイスコイルとネオジムモーター採用)と、Sonoglass製HDIホーンを組み合わせた2ウェイ構成。低域から中高域にかけて卓越した再生能力を発揮するという。
エンクロージャーの内部には補強を入れているほか、前面バスレフポートによる音響調整が施されており、力強くダイナミックかつ、正確な音の再現を目指した。
カーボンファイバー巻きノブとロジウムメッキが施された専用設計のデュアルバインディングポストを搭載。ネットワークには、Summitシリーズでも採用されている、複数の小容量キャパシターの並列接続により応答速度を改善したMultiCapクロスオーバーネットワークを採用した。
脚部には、こちらもSummitと同じ、JBL/IsoAcousticsによるアコースティックアイソレーション・フィートを備えている。
ハーマン・ラグジュアリー・オーディオ部門のシニアディレクターで、開発プロジェクト担当のJIM GARRETT氏は、「ウーファーやコンプレッションドライバーなど、MODEL 4369に搭載しているすべてのコンポーネントは新たに開発したもの」と説明。同時に、ネットワークや脚部などに、Summitシリーズで培った技術を投入している事も紹介した。
サウンドは、「プロフェッショナルからオーディオファンまで満足していただけるものになった」としており、Summitシリーズとの違いについては、「JBLのハイエンドなスピーカーとして、共通する傾向はあるが、Summitシリーズの洗練された、美しくクリアなサウンドに対して、MODEL 4369はよりライブ感があり、プロにも活用していただけるサウンドになっている」とした。