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高輝度IPS/HDR対応+Firefox OSの4K TV「VIERA CX800」

TVに話しかけて操作&4K VOD対応のパナソニック新4K

 パナソニックは、広視野角IPSパネルの採用による画質向上や、スピーカー音質など基本性能を大幅に強化しながら、Firefox OS採用で操作性も一新した4K液晶テレビ「VIERA CX800シリーズ」を5月下旬より発売する。49型、55型、60型の3サイズ/6モデル展開で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は34万〜47万円前後。

TH-60CX800N

 スタンドをテレビ本体と一体化し、画面を上方向に傾斜させた「スラントデザイン(CX800N)」と、通常のスタンドを採用する「フラットデザイン(CX800)」の2種類のデザインを用意する。

 スラントデザインは、49型「TH-49CX800N」、55型「TH-55CX800N」、60型「TH-60CX800N」の3サイズで展開し、店頭予想価格は49型が35万円前後、55型が40万円前後、60型が47万円前後。フラットデザインは、49型の「TH-49CX800」、55型「TH-55CX800」、60型「TH-60CX800」を用意し、店頭予想価格は49型が34万円前後、55型が39万円前後、60型が46万円前後。

TH-60CX800N
TH-60CX800
TH-55CX800N
TH-55CX800
TH-49CX800N
TH-49CX800

 2014年発売のVIERA AX800の後継シリーズとなり、忠実画質再現技術「ヘキサクロマドライブ」と、4K広色域パネルなどの特徴を継承しながら、新たに高輝度IPS液晶パネルを採用。色や明るさなどの面から画質を更に進化させ、明るく、斜めから見ても色彩豊かな高色域4K映像を楽しめるとする。

 音質面での強化も図っており、クアッドスピーカーの新開発「ダイナミックサウンドシステム PRO」を搭載し、パワフルかつ高音質の再生を可能にした。

 OSはFirefox OSとなり、新しいホーム画面「かんたんホーム」による直感的かつ使いやすさにこだわったシンプル操作が可能。テレビに直接話しかけて操作ができる「ダイレクト音声操作」にも対応する。HEVC/H.265デコーダを内蔵し、「ひかりTV 4K」や「4Kアクトビラ」などの4K映像配信サービスや、今秋に国内でスタート予定のVODサービス「Netflix」にも対応予定。

 地上/BS/110度CSデジタルトリプルチューナによるW裏録画にも対応する。ただし、4Kチューナは搭載していない。

 CX800シリーズは、4K VIERAの主力モデルとして展開。同時発表の普及モデルCX700シリーズと、'14年10月発売のフラッグシップAX900シリーズの3シリーズで、テレビの4K化を加速する。

HDRを見越して高輝度&IPS 4K化

 60/55/49型の3,840×2,160ドットの4K高輝度IPS液晶パネルを採用し、LEDバックライトのエリア制御(ローカルディミング)に対応。LEDの明滅を制御し、黒の締りの向上をするほか、明るいものをより明るく復元するなど高コントラスト化を図っている。

 IPSパネルにより広視野角化したほか、エリア制御により、輝度やコントラスト表現を向上。また、現在規格策定中の4K対応次世代Blu-ray Disc「Ultra HD Blu-ray」の高輝度HDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応予定で、HDR対応を見越して開発したという。

 映像エンジン「ヘキサクロマドライブ」も新パネルやバックライトにあわせて強化。通常は3原色(RGB)の3つの座標軸だけで行なう処理を、補色(CMY)も加えて6つの座標軸で補正を行なう事で、中間色のねじれによる不自然な色の発生を抑え、色彩豊かで忠実な映像再現を可能にする。特に高輝度パネルの採用により明るいシーンの再現能力を向上。従来比約1.6倍の色表現が可能となった。

 また、広色域規格のBT.2020に準拠し、BT.2020制作の映像データも忠実に再現できるとしている。

 音質も強化し、総合出力40Wの高出力アンプの「ダイナミックサウンドシステムPRO」を搭載。テレビの4K化に伴い、音質の向上を求める声も多くなってきていることから、重点的に強化したという。

 従来のAX800シリーズは4W×2ch+10Wの2.1ch構成だが、CX800シリーズは、10W×2ch+10W×2chの総合40Wに強化。また、フルレンジ×2+ウーファ×2に加えて、前面と背面に追加したクアッド・パッシブラジエータにより、不要な振動を相互に打ち消し、歪みやノイズの少ない重低音再生を可能とした。ユニットもネオジウムマグネットの採用により、スリムスピーカーながら、大音量を効率的に再生可能とした。

スラントなど2デザイン。トリプルチューナやSQV対応も

 本体のデザインは、スタンドを一体化した「スラントデザイン」と通常のスタンドのフラットデザインの2種類を用意した。

 スラントデザインのCX800Nシリーズでは、画面を3度傾斜させることで、ローボードにテレビを置いてソファに座った際に、見やすい角度で視聴できるよう工夫している。スタンド部も背面に向けて弧を描いたようなデザインとし、洋室に馴染みながら見やすいスタイルになるよう工夫したという。フラットデザインは、和室において低い姿勢からも見やすいように配慮した。

 チューナは、地上/BS/110度CSデジタル×3で、別売USB HDDへの2番組同時録画にも対応。録画番組を同一のホームネットワーク内のDIGAにダビング(コピー・ムーブ)したり、お部屋ジャンプリンク(DLNA/DTCP-IP配信)により、他の部屋の対応テレビで視聴できる。

 また、新コンテンツ保護技術「SeeQVault」(SQV)にも対応し、SQV対応USB HDDに番組をバックアップし、他のSQV対応テレビやレコーダに同HDDを接続して番組再生可能。

 NexTV-Fによるリモート視聴規格にも対応。専用アプリ「Panasonic Media Access」により、VIERAで受信中の番組やUSB HDDに録画した番組を、家の外でも視聴可能にする「外からどこでもスマホで視聴」に対応する。放送通信連携サービス「Hybridcast」にも対応する。

Firefox OSによる「かんたんホーム」。リモコンなしで音声操作

 ユーザーインターフェイスも一新し、表示/検索機能を強化。Web系の機能の実現のためにFirefox OSを搭載し、新ホーム画面「かんたんホーム」と新リモコンで直感な操作を実現する。

Firefox OSによる「かんたんホーム」

 かんたんホームでは、よく使うアプリや、接続機器、録画番組、Webサイトなどを登録しておくことで、次回利用時に素早く呼び出しできる。またインフォメーションバーを採用し、天気情報や裏番組情報などにもホーム画面から素早くアクセスできるという。

 なお、Firefoxアプリは、YouTubeやアクトビラなどのサービス系や最新ニュース、ニューストピックなどを用意。ただし、Skypeなど、従来のスマートVIERAで搭載していた一部のアプリが省略されている。WebブラウザもFirefoxで4K表示に対応する。

アプリ一覧画面

 HEVC/H.265デコーダを内蔵し、ひかりTV 4Kや4Kアクトビラなどの4K映像配信サービスに対応。ひかりTV 4Kはアップデートで今夏対応予定としている。また、リモコンにはNetflixボタンを装備しており、今秋に国内でスタート予定の世界最大規模のVODサービス「Netflix」にも対応する。

 通常のリモコンのほか、タッチパッドリモコンも同梱。さらに本体に話しかけて操作できる「ダイレクト音声操作」にも対応しており、リモコンを持たずに音声だけで、テレビのチャンネル変更や、ボリューム操作、ネット動画検索などが行なえる。また、タッチパッドリモコンでも音声操作が可能。

音声検索も可能

 HDMI入力はHDMI 2.0に準拠し、4K/60p(4:4:4)入力やHDCP 2.2に対応。色信号を圧縮しない4:4:4信号に対応しているため、DIGAなど対応機器の接続時に、より色再現性も向上した映像再生が可能となる。なお、AX800シリーズで搭載していたDisplay Portは省略された。

 HDMI以外の入力端子は、D4入力×1、コンポジット入力×1、アナログ音声入力×1。光デジタル音声出力×1やヘッドフォン出力×1を装備する。USBは3系統で、[USB3]端子のみUSB 3.0に対応する。SDカードスロットも備えており、SDカード内の4K動画再生も行なえる。

 消費電力は60型が302W、55型が254W、49型が175Wで、待機時は各0.3W。年間消費電力量は60型が198kWh/年、55型が175kWh/年、49型が149kWh/年。

 スタンド利用時の外形寸法/重量は、スラントデザイン(CX800N)の60型が134.7×31.8×82.7cm(幅×奥行き×高さ)/26kg、55型が123.9×24.6×75.7cm(同)/22kg、49型が110×67.9×21.1cm(同)/18.5kg。フラットデザイン(CX800)の60型が134.7×37.3×84.5cm(幅×奥行き×高さ)/約26kg、55型が123.9×23.5×76.8cm(同)/約22kg、49型が110×23.5×69cm(同)/19kg。

(臼田勤哉)