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ソニー、LED電球とBluetoothスピーカーを融合。スピーカー前面配置で高音質

 ソニーは、LED電球とBluetoothスピーカーを融合させた「LSPX-100E26J」を5月23日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は24,000円前後。

LED電球とBluetoothスピーカーを融合させた「LSPX-100E26J」

 「空間を活用して新たな体験を提供する」という「Life Space UX」コンセプト製品の第2弾。AV製品を住空間に溶け込ませ、生活必需品化を目指しており、電球型のスピーカーであれば家の各所で利用でき、同時に空間を大きく変えずに音と光が楽しめるのが特徴という。

 大きな特徴は、外形寸法約61×116mm(直径×長さ)と、一般的なLED電球と同様のサイズを実現している事。E26の口金も採用し、一般的なダウンライト、フロアスタンドライト、ペンライト、スポットライトなどに取り付けられる。重量は約205g。ソニーとして訴求はしていないが、別途変換アダプタを用いることでE17型にも装着できる。

一般的なLED電球と同様のサイズを実現
E26の口金を採用、一般的なLED電球と同様に取り付けできる
リモコンも付属する

 同様の製品は他社からも発売されているが、「LSPX-100E26J」の特徴はスピーカーが電球の前面に配置されている事。スピーカーが後方にあり、その前に電球を配置すると音が遮られて音質が低下する。それを防ぐために、ユニットを一番前に配置している。口径は40mmフルレンジで、出力は2W。

 なお、ユニットをLEDの前に配置すると、それが光を遮る事になる。壁などに光を当てると、黒い輪っかのような影が出る。それを解消するため、LEDを取り巻く透明な円筒導光板を採用し、器具シェード全体を照らす事ができる広配光制御を実現。新開発の「光学レンズグローブ」も採用している。

使用イメージ
ライトの真下に手をかざしたところ。黒い輪っかのような影は出ていない

 Bluetooth接続が可能で、コーデックはSBC/AACに対応。LDACには開発時期の関係で対応していない。ボリュームコントロールと調光機能を備えたリモコンが付属しており、背面にNFCマークも装備。対応スマートフォンを使えば、ワンタッチでペアリングできる。

ボリュームコントロールと調光機能を備えたリモコンが付属。NFCマークも底部に備えている

 また、ソニーが提供しているアプリ「SongPal」からも制御が可能。調光やボリューム調整ができるほか、プリセットイコライザも用意。このイコライザは、取り付けるスタンドの形状別にプリセットが用意されている。

 なお、Bluetoothの同時ペアリング可能台数は1台のみ。1台のスマホから、2台、3台といった複数個の「LSPX-100E26J」に同時接続して、それらから一斉に音楽を流すといった使い方はできない。「SongPal」を用いて、複数台の照明コントロールをすることはできるという。

 明るさは全光束360ルーメン以上で、一般電球の約30W相当。消費電力はトータルで9W、LED部分のみで7W。

 色温度は3000Kで、電球色としてはやや高めを採用。「音量と色温度の関係を調査した結果決まったもので、音楽を聴きながらリラックスして本を読むといったシーンに良い色温度」だという。

使用イメージ
色温度は3000K。音楽を聴きながらリラックスして本を読むといったシーンに適しているという

音を聴いてみる

内部構造

 ユニットを前面配置した事で、クリアなサウンドを実現している。こもりは感じられず、スッキリとしたサウンドで、BGM的に聴く場合も気分が良い。

 ユニットサイズや構造から、重低音を望むのは酷だが、このサイズとしてはそこそこの低音が出ており、ハイ上がりでスカスカした音にはなっておらず、全体のバランスは悪くない。

 なお、取り付けるライトスタンドの形状(シェードの大きさなど)によって音は変化するという。ライトスタンドは幾つかの形状に分類できるが、アプリ「SongPal」にはその分類に合わせたイコライザのプリセットが用意されている。

(山崎健太郎)