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ソニー、4K/HDCP 2.2フル対応サウンドバー「HT-CT780」

中核機を一新、実売5万円。フルHD向け「HT-CT380」も

 ソニーは、HDCP 2.2や4K/60p信号のパススルーに対応した薄型サウンドバー「HT-CT780」と、スタンダードモデル「HT-CT380」を5月23日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はCT780が5万円前後、CT380が4万円前後。

HT-CT780とHT-CT380

 別記事で紹介しているサウンドバー上位機「HT-ST9」、「HT-NT3」は、ハイレゾ対応だが、HT-CT780/CT380はサウンドバーの基本機能の充実を図ったスタンダードモデルと位置づける。CT780は大型4Kテレビ向けに展開し、4K/60pや4K放送で用いられる著作権保護技術「HDCP 2.2」をサポート、CT380はヒットモデルのHT-CT370の後継機でディフューザーの進化などで音質を向上。サイズはCT780よりやや小ぶりにし、HDCP 2.2には対応せず、46型程度の2Kテレビ向け標準機と位置づける。

HT-CT780
HT-CT380

 Bluetoothに対応し、アプリ「SongPal」からの音楽出力や本体操作に対応。Bluetoothスピーカーとしても利用できる。ただし上位モデルのHT-ST9/NT3のようなハイレゾやDLNA音楽再生機能は備えていない。またGoogle Castにも非対応。

4K対応の「HT-CT780」とフルHD向けの「HT-CT380」

HT-CT780

 テレビの前に設置するサウンドバーと、ワイヤレス接続のサブウーファから構成される2.1chシアターシステム。HT-CT780/CT380の主な違いは、外形寸法/重量と、HDCP 2.2対応の有無。

 HT-CT780は、46型以上の4Kテレビを想定し、4K/60pのほか、HDCP 2.2をサポート。4Kチューナの映像をHT-CT780を経由して4Kテレビに出力できる。CT780の外形寸法/重量は、サウンドバー部が1,030×117×55mm(幅×奥行き×高さ/スタンド非装着時)/約2.8kg、サブウーファが191×390×382mm(同)/約7.9kg。

HT-CT780

 HT-CT380は、フルHDテレビを想定しているため、HDCP 2.2には非対応。ただし、4K/60p信号のパススルーには対応している。CT380の外形寸法/重量はサウンドバー部が900×117×51mm(幅×奥行き×高さ/スタンド非装着時)/約2.4kg、サブウーファが170×381×341mm(同)/約6.6kg。

HT-CT380

 サウンドバー部にはHDMI入力×3と、HDMI出力×1を装備。いずれも4K/60p信号のパススルーに対応。また、4KプレーヤーやBDプレーヤーの4Kアップコンバート出力を、HT-CT780/CT380経由してテレビなどに出力できる。BDプレーヤーからのDTS-HD Master Audio/ドルビーTrueHDなどロスレスコーデックや、5.1ch/7.1chリニアPCMのデコード、3D信号のパススルーなどにも対応する。HDCP 2.2対応はHT-CT780のみ。

 デジタルアンプ「S-Master」を搭載し、出力は最大出力はCT780が総合300W(100W×2ch+100W)、CT380が総合270W(90×2ch+90W)。サウンドバー部のユニットは、CT780が19mmのソフトドームツィータと60mmウーファによる2ウェイで、高域の再現性を向上。CT380は60mmフルレンジ×2となる。

 CT780/CT380のいずれも、従来モデルHT-CT370よりもユニットの角度を起こして、前面の放射を改善。これにより、セリフの鮮明さや音質を向上した。CT380では、音を拡散するディフューザーも改良し、前面への音の放射を強化した。

フロントサラウンドに対応
CT780は2ウェイ構成
HT-CT780のサブウーファ(左)とHT-CT380のサブウーファ(右)

 サブウーファは2.4GHz帯のワイヤレス接続で、ユニットはCT780が160mmのコーン型、CT380が130mmのコーン型ユニットを採用。いずれもバスレフ形式となる。

 独自のサラウンド技術「S-Force Pro フロントサラウンド」を搭載。また、セリフを聴き取りやすくする「ボイスアップ」、深夜/小音量時に急峻な音量変化を抑える「ナイトモード」などを備えている。テレビ番組のジャンルやCD/DVD/BD/スマートフォンからのBluetooth音楽など、コンテンツにあわせて最適なサウンドに自動設定する「ClearAudio+」も搭載している。

Bluetoothに対応

 HDMI入出力のほか、光デジタル音声入力×1、アナログ音声入力(ステレオミニ)×1を装備。さらに、Bluetoothを装備し、スマートフォンやタブレットからのBluetooth音声出力や操作が行なえる。対応プロファイルはA2DP。SBCとAACコーデックをサポートするが、ソニー独自の高音質コーデック「LDAC」には非対応。NFCも装備し、対応スマホなどとのワンタッチペアリングも可能となっている。

 スマホ/タブレット向けにアプリ「SongPal」を提供。Android版とiOS版が用意され、Bluetoothでの音楽出力のほか、音質設定やサウンドモード変更、入力切替などの操作が行なえる。

 消費電力はCT780のサウンドバー側が40W(待機時0.3W以下)、サブウーファが30W(同0.5W以下)、CT380のサウンドバーが、37W(待機時0.3W以下)、サブウーファが20W(同0.5W以下)。リモコンや光デジタルケーブル、壁掛け用ブラケットなどが付属。CT380のみサブウーファ用のスピーカーパッドも付属する。

型番HT-CT780HT-CT380
出力100W×2ch+100W90W×2ch+90W
ユニット19mmツィータ
60mmウーファ
60mmフルレンジ
ユニット(SW)160mm130mm
HDMI入/出力3/13/1
HDCP 2.2-
4K/60p
HT-CT380の壁掛け利用イメージ

(臼田勤哉)