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PRIMARE、ネットワーク/USB DAC対応プリアンプ「PRE60」

60シリーズのパワーアンプ「A60」も。各120万円

 ナスペックは、PRIMARE(プライマー)のプリアンプ「PRE60」とステレオパワーアンプ「A60」を6月20日に発売する。価格は各120万円。

PRIMARE 60シリーズ

PRE60

 フルバランス構成のプリアンプで、ネットワークプレーヤーとしても利用できるメディアボードやUSB DAC入力も備えている。DACはCirrus Logic CS4398。

PRE60

 フルバランス回路を採用し、16dBのゲインを持つ4つのシングルエンド出力段が完全に独立。信号経路にコンデンサやDCサーボを使用しない完全なDCアンプ構成で、MOSFETやMELF抵抗とポリプロピレンコンデンサなどの高品質ディスクリートパーツを使用。ピュアな音質を追求したという。アンバランス信号もそのフルバランス回路のメリットを活かすため、オペアンプのバーブラウン「OPA2134」によってバランス信号に変換する。

 メイン基板は4層基板で、超ショートシグナルパスを実現し、ロスを抑制。電源部は、スタンバイモード時の電源と、駆動時のリニア電源を個別に装備。スタンバイモード時の電源は0.2Wの低消費電力を実現し、この回路は電源ON時には完全にOFFになるため、スイッチング電源の高周波ノイズが乗らないという。

 駆動時のメイン電源はカスタムメイドのC-コアトランスと、低ESRの電解コンデンサを複数個使用し合計43,000μFの平滑電源コンデンサから構成。プリアンプステージのアナログセクションと、メディアボードのデジタルセクションで区分けされ、互いの干渉を遮断し、高S/Nと低歪みを実現するという。

 DACを内蔵し、UPnPデバイス対応のネットワークプレーヤーとして使え、USB DAC、USBメモリ再生も可能。光デジタル、同軸デジタル音声入力も備えている。対応ファイル形式はWAV、AIFF、FLAC、Apple Lossless(ALAC)、AAC(MP4)、WMA、MP3。WAV、AIFF、FLAC、AACのギャップレス再生に対応する。サンプリングレートコンバータ「SRC4392」で、全デジタル入力信号を192kHz/24bit処理する。

 専用アプリの「Primare app」で、iOS/Androidデバイスからの操作も可能。前面ディスプレイは白色有機EL。出力端子はプリアウト(RCAアンバランス×2、XLRバランス×2)とレックアウト(RCAアンバランス×1)、同軸デジタル出力×1も備えている。入力はRCAアンバランス×4、XLRバランス×2、光デジタル×3、同軸デジタル×1。

 消費電力は最大38W(待機時0.5W)。外形寸法は430×385×142mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10.5kg。リモコンC24が付属する。電源ケーブルとして、WireworldのStratus 7(1.5m)が付属する。

PRE60の背面

A60

 A60はPRE60と組み合わせて最高のパフォーマンスを実現というパワーアンプ。

 定格出力は250W×2(8Ω)、500W×2ch(4Ω)で、Primare独自のClass-D級アンプ回路UFPD(Ultra Fast Power Device)を1ch当たり2回路、合計4回路のフルバランス構成で搭載。高速で超低歪なUFPDのポテンシャルを最大限発揮する構成とし、広帯域でフラットな特性とローディストーションサウンドを実現するという。

A60

 PFC(Power Factor Control)電源回路を搭載。マッチングの取れたMELFトランジスタを備え、瞬間最大出力2,600VAの高速でレギュレーションの高いスイッチング電源を搭載。トランジスタのヒートシンクは、シグナルパスの短縮化とアース回路の引き回しに配慮し、最適な形状に仕上げているという。これにより、電力のロスが小さく高効率、超低歪、かつハイパワー出力を実現するという。基板は4層。

 入力端子はXLRバランス×1とRCAアンバランス×1。RS232Cのコントロール端子も装備する。RCA端子はWBT nextgen製、XLR端子はNeutrik製、スピーカーターミナルはWBT Nextgen製。内部のターミナル配線はVan Den Hul SCS12スピーカーケーブルを用いている。スピーカーターミナルはバナナプラグ対応。

 消費電力は32W(アイドリング時)/0.5W(スタンバイ時)。外形寸法は430×385×142mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10.3kg。電源ケーブルとして、WireworldのStratus 7(1.5m)が付属する。

PRE60の背面

(臼田勤哉)