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「AQUOS史上最高画質」。8K相当の70型4K TV「LC-70XG35」

HDR対応+新スピーカーで実売85万円。60型は3原色

 シャープは、“8K相当”の解像度を持つ4K液晶テレビ「AQUOS 4K NEXT」の新モデルとして、70型の「LC-70XG35」を11月15日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は85万円前後。

LC-70XG35
LC-60XD35

 60型の「LC-60XD35」は、4原色パネル(8K相当)ではなく、通常の3原色/4Kパネルを採用。11月15日より発売し、店頭予想価格は55万円前後。

 7月発売の80型AQUOS 4K NEXT「LC-80XU30」(実売168万円)をあわせて、最上位のAQUOS Xシリーズとして、80/70/60型の3モデルで展開。いずれも直下型LEDバックライトとLEDローカルディミング(部分駆動)による、ダイナミックレンジ拡張技術「メガコントラスト」を備え、次世代BD「Ultra HD Blu-ray」に採用される高輝度HDR信号にも'15年度内に対応予定。

LC-70XG35
LC-60XD35

 2015年年末商戦のシャープ4Kテレビは、X30/X35シリーズと、ミドルクラスのUS30、エントリー4K U30の3シリーズ/9モデルで展開する。

4K/HDR時代に向けた直下型LED+メガコントラスト

 70型「LC-70XG35」と60型「LC-60XD35」の違いは、採用する液晶パネルにある。いずれもUV2Aパネルで、解像度は3,840×2,160ドットの4Kだが、70型は、独自の4原色技術と超解像分割駆動エンジンの採用により、8K相当の解像度を実現。RGB+Y(イエロー)の4原色画素構成により垂直方向に明暗を感じる輝度ピークを2つつくるほか、1画素内を分割駆動することで2つの輝度ピークを作り水平方向の解像度を倍にする。水平/垂直の解像度がそれぞれ2倍相当に拡張されるため、4Kパネルで8K(7,680×4,320ドット)相当の表示が行なえる。

 このため、70型は“8K相当”の高解像度を持つAQUOS 4K NEXT、60型は4K AQUOSプレミアムモデルと位置づけられている。

LC-70XG35

 4原色で8K相当(70型)、3原色で4K(60型)以外の主な仕様は共通。パネル表面処理は低反射N-Blackを採用し、映り込みを抑え、黒の沈み込みを高めている。3D表示にも対応し、別売のアクティブシャッターメガネ「AN-3DG50」が利用できる。

 バックライトは直下型LEDで、ローカルディミング(LED部分駆動)を行なうことで、光源の輝きや金属の光沢感などを向上するほか、ダイナミックレンジ拡張技術「メガコントラスト」に対応。光源や反射する“輝き”部分を映像信号から解析し、エリアにあるLEDバックライトの輝度を周囲のエリア以上に高めたり、映像補正を行なうことで立体感や映像表現力を向上した。LEDのエリア分割数は非公開。

高コントラストが特徴。N-Blackで黒の沈み込みと映り込みを改善

 直下型LEDやローカルディミングの導入は、「HDR対応」が大きな理由。Ultra HD Blu-ray(UHD BD)からのHDMI経由のHDR信号入力にもアップデートで対応予定としている。また、LC-80XU30と同じく、LEDもシアンやレッドの表現力を向上した広色域のものを採用。「リッチカラーテクノロジー」により、広色域規格のBT.2020映像信号にも対応。70型はより色表現に優れた「高演色リッチカラーテクノロジー」を搭載する。

LC-70XG35
スタンド部
分割駆動エンジンのON/OFFが可能

 映像エンジンは、70型が「X8(クロスエイト)-Master Engine PRO」、60型が「X8-Master Engine」。「超解像・8Kアップコンバート」回路により、70型では2K/4K映像から8K映像情報に高めて表示する(60型は4K情報にアップコンバート)。映像の輝度と色情報を高め、その情報を元に4原色技術を用いた4Kパネルに再構成し、滑らかな表示を行なう。なお、70型の8K相当表示(画素の分割駆動)はON/OFF切り替えが行なえる。

 70型「LC-70XG35」は、米THXによるTHX 4Kディスプレイ規格の認証も取得。従来のTHXディスプレイ認証は、LEDのローカルディミングを行なっていなかったが、新モデルではローカルディミングを行なう高コントラスト状態で認証が行なわれているとのこと。

AQUOS史上最高画質を訴求
THX 4Kディスプレイ認証を取得

新開発のスピーカーで音質も強化

 新開発のサイドスピーカーによる「AROUND SPEAKER SYSTEM」により、音質も強化。3ウェイ10スピーカーの2.1ch、総合65W構成(7.5W×4ch+35W)で、ツィータ×2、ミッドレンジ×4、サブウーファ×4の10スピーカーを内蔵する。

新サイドスピーカーを搭載
スピーカー構成

 音像定位と音場感の向上を図った新システムで、サイドスピーカーの左右にドーム型ツィータを配置し、広い指向性を実現。さらに、ツィータの上下から挟みこむようにミッドレンジを配置し、音を拡散させて、広い指向特性を実現するという。この構成により、左右の音の特性を自然界に近づけ、空気感や臨場感の向上を図ったとする。

ツィータをミッドレンジで挟み込むような構成

 サブウーファは、2つのウーファユニットを対向配置させたものを2台背面に配置。低振動かつ干渉ノイズを抑えて、高出力化を図っている。

AROUND SPEAKER SYSTEM
サブウーファも2台、合計4ユニットを内蔵

Netflixなど4K映像配信も

背面端子部

 チューナは地上/BS/110度CSデジタル×3で、2番組同時録画にも対応。4K放送チューナは内蔵しない。HDMIは4系統で、いずれも4K/60p入力に対応。D5入力×1やコンポジット×1、アナログRGB×1なども装備。出力端子は、ヘッドフォンとアナログ音声、光デジタル音声を各1系統備えている。

 Ethernetを装備し、HEVCデコーダも内蔵。Netflix 4KやひかりTV 4K、YouTube(VP9)などの4K映像配信にも対応する。USBも備えており、USBメモリ内の4K動画や写真表示も楽しめる。

 MiracastやBluetoothにも対応。コミュニケーション機能「ココロボ〜ド」や、知育アプリ「テレビーナ」、スマホ連携機能「AQUOSコネクト」、Hybridcastなどに対応する。

 消費電力は70型が約390W(待機時0.15W)、60型が約295W(同0.15W)。年間消費電力量は70型が約243kWh/年、60型が196kWh/年。外形寸法/重量は70型が173.2×37.5×97cm(幅×奥行き×高さ)/48kg(スタンド装着時)、60型が152.3×37.5×85.2cm(同)/37.5kg(同)。

4K映像配信等に対応
リモコン

(臼田勤哉)