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キヤノン、新エンジンDIGIC 7の「PowerShot G7 X Mark II」。40倍「SX720 HS」も
(2016/2/18 15:37)
キヤノンは、コンパクトデジカメ「PowerShot」シリーズのハイエンドモデル「G7 X Mark II」と、光学40倍ズームや5軸手ブレ補正機能を備えた高倍率ズームモデル「SX720 HS」を3月下旬より順次発売する。価格はオープンプライス。発売時期と直販価格は、G7 X Mark IIが4月下旬で77,800円、SX720 HSが3月下旬で44,800円。
G7 X Mark IIは映像エンジン「DIGIC 7」をコンパクト機で初めて搭載し、ノイズリダクションやブレ補正機能などを強化している。また、両モデルとも最高フルHD/60p動画撮影に対応する。無線LANでスマホ用アプリ「Canon Connect」を使って撮影画像をスマホに転送可能。 NFCを使ったスマートフォンとのワンタッチ連携もできる。
DIGIC 7初搭載の1型「G7 X Mark II」
高級コンパクト機「PowerShot G7 X」('14年発売)の後継モデル。1型/2,010万画素の裏面照射型CMOSセンサーや、35mm判換算で24~100mm相当(光学4.2倍)、F1.8~2.8の明るい大口径ズームレンズを搭載。最高感度はISO 12800。
映像エンジンは「DIGIC 7」。ノイズリダクション処理を進化させたことで、エッジノイズをISO 1600時にISO 800と同等まで抑制できるとする。さらに新機能として、撮像センサーの画像情報から画像のブレ量を判断してブレを除去する「デュアルセンシング IS」を搭載。静止画/動画撮影時に体揺れなどゆっくりとした低周波の大きな揺れに対するブレ補正が可能。
そのほか、被写体の追尾・検出性能が強化され、F値を絞り込んだ時の回折ボケによる解像感低下の軽減も行なうなど、撮影機能の強化を図っている。
EOSシリーズで採用している「ピクチャースタイル」をキヤノンのコンパクト機で初めて搭載。プリセットの8種から被写体や撮影目的に合わせて選択できる。色味やシャープネスなどのカスタマイズも可能。さらに、カメラ内RAW現像機能にも対応し、オリジナル/効果設定画面の交互表示や、複数RAW画像の一括現像が行なえる。
RAW画像の高速連写も可能になり、JPEG画像と同じ最高約8コマ/秒で撮れる。タイムラプス動画撮影機能や、流し撮り撮影モードなども新たに備えた。
動画記録はMPEG-4 AVC/H.264(MP4)で、1,920×1,080ドットの60pや30p、1,280×720ドットの30pなどに対応。音声はAAC。
レンズ周りのコントローラーリングには新機能を追加。シャッター速度やF値などの数値の切り替わりをカチカチと指先で感じ取れる「クリック」、MFやシームレスズームなどの微調整で使える「スムーズ」を、前面レバーのみで切り替えできるようになった。
チルト対応の3型タッチパネル液晶は、新たに下側45度まで可動可能。前面グリップも新たに採用している。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。バッテリはNB-13Lを使用する。HDMIやUSB端子も備える。外形寸法/重量は、105.5×42.2×60.9mm(幅×奥行き×高さ)/約319g。
人物の年代検知で顔を自動フレーミングできる「SX720 HS」
1/2.3型、2,030万画素のCMOSセンサーを搭載したコンパクトカメラ。レンズは新たに35mm換算で24~960mmの光学40倍ズームを採用し、従来のSX710 HSよりも広角化・望遠化(SX710 HSは25~750mm/光学30倍)。F値は3.3~6.9。映像処理エンジンはDIGIC 6。
5軸の手ブレ補正機能を備え、水平回転軸、縦回転軸の電子補正も併用。上下左右補正と組み合わせ、「走り撮り」や「後ろ歩き撮り」などでブレを抑えた動画撮影ができるという。動画は1080/60p、30pのMP4記録に対応する。
専用ボタンを使って、カメラが人物の顔などを自動的に適切な被写体サイズにフレーミング調整する「フレーミングアシスト機能」は、新たに個人認証機能と生年月日登録により、被写体となる人物の年代を、赤ちゃん/子ども/大人の中から検知する機能を追加している。
背面のモニタは3型/約92万画素。外形寸法/重量は109.7×35.7×63.8mm(幅×奥行き×高さ)/約270g。