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キヤノン、1型センサーでYouTube配信可能なコンパクト「PowerShot G7 X Mark III」
2019年7月9日 11:42
キヤノンは、コンパクトデジタルカメラGシリーズの新製品として、1型の積層型CMOSセンサーを採用し、4K動画撮影に対応、YouTubeでのライブ配信もサポートした「PowerShot G7 X Mark III」を8月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、直販サイトでの価格は92,500円。カラーはブラックとシルバーを用意する。
従来機種「PowerShot G7 X Mark II」をリニューアル。1型、有効画素数約2,010万画素の積層型CMOSセンサーをキヤノンとして初めて採用。映像エンジンのDIGIC 8と組み合わせる事で、動画と高速連写の性能を向上させた。
さらに、キヤノンのコンパクトデジタルカメラで初めてクロップのない4K動画撮影を実現。レンズの画角を生かして風景など広角で撮影したいシーンで活用できる。4Kで撮影した動画から、静止画を切り出す機能も備える。
動画撮影フォーマットはMP4(MPEG-4 AVC/H.264)。4K(3,840×2,160/約30fps/約120Mbps)、フルHD(1,920×1,080/約120fps/約120Mbps、約60fps/約60Mbps、約30fps/約30Mbps)、HD(1,280×720/約59.94fps/約26Mbps)から選択可能。
スマートフォンやPCなどから、公開範囲やイベントを事前に設定しておくと、Wi-Fiに接続するだけで、カメラ本体のみでYouTubeでのライブ配信が可能。ポケットWi-Fiやスマホのテザリングを使い、外出先から撮影した動画をリアルタイムで配信可能。「いますぐ配信」と「イベント配信」を選択でき、公開範囲の確認も可能。プレビュー配信にも対応し、配信する映像を非公開で事前に確認することもできる。
なお、ライブ配信では1080/30p/25pの動画をYouTubeに配信。カメラに動画は記録されない。
内蔵マイクに加え、外付けマイクが装着できる。開発中のトライポッドグリップ「HG100-TBR」を使う事で、自撮りを含めた動画撮影シーンが拡大するという。
35mm換算で24~100mm、F1.8-F2.8の光学4.2倍ズームレンズを搭載。9枚羽根の虹彩絞りを採用する。
静止画は最大約30コマ/秒の高速で、RAW画像を連写できる「RAWバーストモード」を搭載。このモードでは、シャッター半押し状態で撮影を開始し、シャッター全押しの最大約0.5秒前から記録できる「プリ撮影」が利用可能。
ドライブモードの連写でもAF固定で最大約20コマ/秒、AF追従でも最大約8.3コマ/秒の連続撮影ができる。DIGIC 8の搭載により、高感度撮影時の良好なノイズ耐性や解像感を実現。最高ISO感度は12800、拡張時は25600相当。
スマホなどとの接続には、Wi-Fiに加えてBluetooth接続にも対応。初回接続時にペアリング設定すると、カメラとスマホ使用時にBluetoothで自動的に接続。画像転送時は、BluetoothからWi-Fiへ自動的に切り替わる。
外形寸法は約105×41.4×60.9mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は本体のみで約280g。ファインダーは搭載しない。背面モニターは3型で約104万画素。チルトタイプ。