キヤノン、「5D Mark II」のマニュアル撮影対応ファーム

-動画撮影時にISOや絞りを設定可能に。機能修正も


6月2日公開


EOS 5D Mark II(EF24-105mm F4L IS USM装着時)

 キヤノンは2日、フルHD動画撮影にも対応したデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark II」の動画撮影機能を強化するファームウェアを公開した。

 新ファームウェアを適用することで、動画撮影時にマニュアル露出撮影が可能となる。動画撮影時に撮影モード“M”の設定で、ISO感度、絞り値、シャッター速度について任意の設定が可能となる。ISO感度はAutoと、ISO100~6,400、H1が選択可能。シャッタースピードは1/30~1/4,000秒の間で設定できる。

 そのほかにも機能追加が行なわれており、画像再生時やメニュー画面の表示時に、カメラの“絞り込みボタン”の機能を受け付けないようにしたほか、レンズの種類や撮影の条件によっては、周辺光量が正常に補正されないことがある現象を修正。C.Fn II-3 (高輝度側・階調優先)を設定時の、オートライティングオプティマイザ機能のアルゴリズムも修正している。

 また、メニュー画面に表示されるアラビア/ルーマニア/スペイン/ウクライナ語の誤表示を修正。別売バッテリグリップ「BG-E6」使用時のバッテリ情報の表示内容についても修正が行なわれている。

  EOS 5D Mark IIは、2,110万画素のフルフレーム(約36×24mm)CMOSセンサを搭載し、1,920×1,080ドットのフルHDでのMPEG-4 AVC/H.264(MOV形式)撮影が可能なデジタル一眼レフカメラ。従来のEOS 5D Mark IIでの動画撮影機能は、ISO感度、絞り値、シャッター速度が自動で設定されるプログラムオートのみだった。



(2009年 6月 2日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]