パナソニック、地デジ/SD動画対応の2DINナビ2モデル

　パナソニック株式会社は、同社カーナビ「Strada」の新シリーズとして、iPodなどとの連携強化やSDカード内の動画コンテンツ再生に対応するミドルクラスナビ「Sクラス」を発表。7型液晶を搭載する2DINサイズのAVナビ2モデルを9月10日より発売する。

CN-MW100D

　価格はともにオープンプライスで、店頭予想価格は地上デジタルフルセグチューナ搭載の「CN-MW200D」が158,000円前後、ワンセグチューナのみの「CN-MW100D」が128,000円前後の見込み。

　2モデルとも、7型/480×234ドットのワイド液晶ディスプレイを搭載。2DINサイズを採用し、本体部にはSD/SDHCカードスロット(2基)、CD/DVDプレーヤー、AM/FMチューナ、アンプなどを備える。HDDやフラッシュメモリは内蔵しておらず、地図データなどは付属のSDHCカードから読み出す。

　違いは地デジチューナの種類で、「CN-MW200D」がフルセグチューナを、「CN-MW100D」がワンセグチューナを搭載する。そのほかの機能や仕様はほぼ同等。フェイスカラーは「Warm Silver(ウォームシルバー)」を採用する。トップメニューのデザインなども一新している。

　地デジチューナについて、CN-MW200Dは4つのチューナとアンテナによるキャリアダイバーシティ方式を採用。4つのアンテナ間の電波強度差を順位付け、独自のアルゴリズムで合成して電波受信を最大化し、広範囲のフルセグ受信を可能にしたという。また、CN-MW100Dはワンセグチューナを搭載し、高感度フィルムアンテナも付属。デジタルパネルを採用し、従来より高品質なワンセグ画質を実現したとする。

SDスロットは2カ所

　SD/SDHCカードスロットを2基搭載。1つは地図データ用、もう1つは動画コンテンツ用となる。スロットは地図用が液晶ディスプレイの底面、動画コンテンツ用がドライブ部に搭載する。

　動画用では、DIGAやVIERAの「番組持ち出し」機能で生成された動画コンテンツ「SD動画」(MPEG-4 AVC/H.264形式)の再生に対応する。また、DIGAで「ワンセグ持ち出し」したSDカードの再生にも対応。さらに、ウォルト ディズニーなどから発売される動画コンテンツを収録したSD(microSD)ソフトの再生もできる。

　直接iPodに接続できるケーブルを同梱するなど、iPodとの連携機能を強化したのも特徴。iPhone 3G/3GS(音楽再生のみ)にも対応する。また「アルバムアートワーク機能」も利用可能。ただし、第3世代iPod nano、iPod classicではアルバムアートワークを表示できない。

　音質面では、レコーディングエンジニア集団「MIXER'S LAB」が監修し、スタジオサウンドに忠実な音質で再生するという「音の匠」モードを搭載し、新たに2つの新モードも用意。iPod再生に適した「快適メモリーミュージック」は、圧縮によって劣化した音質のチューニングを行ない、「心地よい快適サウンドを楽しめる」としている。爽快でリズミカルな音質を楽しめる「爽快ドライブTUNE」も用意する。

　サウンド設定では「音の匠」モードのほか、7バンドイコライザや、「Club」、「Theater」、「Stadium」の3つのDSPモードも利用可能。搭載されているアンプの定格出力は18W×4ch、最大出力50W×4ch。

　そのほか、CD/DVDプレーヤーも装備。DVDビデオ、DVD-R/RW(VRモード記録含む)、音楽CD、MP3やWMA記録したCD-R/RWなどの再生をサポートする。AM/FMチューナも内蔵する。

　ナビ機能では、全国1,031都市の市街地図などを付属の8GB SDHCカードに収録。約910万件の電話番号データや、約3,600万件の住所データも収めている。地図データは3D表示や2画面表示が可能。5ルート同時検索や4カ所までの経由地設定などもできる。

　ユーザー限定コンテンツ「おまかせストラーダ」に加え、Googleマップとの連携や、Yahoo! JAPAN提供「路線・地図アプリ」(2009年秋より順次開始予定)との連携にも対応する。操作面では、地図情報や検索情報を高速で表示できるCPUを搭載。スムースな操作が可能だとしている。

　ナビ本体の外形寸法は共通で、178×183×100mm(幅×奥行き×高さ)、取り付け奥行きは165mm。ナビ本体の重量はCN-MW200Dが2.6kg、CN-MW100Dが2.3kg。