アップル、5台のPCで楽曲共有可能な「iTunes 9」公開

-歌詞やライナー付iTunes LP。iPhoneのアイコン整理


iPhoneやtouchのホーム画面アイコン配列をiTunesからカスタマイズできるようになった

9月10日公開

 アップルは10日、オーディオ/ビデオソフト「iTunes」の最新バージョン、「iTunes 9を公開した。対応OSはWindows XP/Vistaと、Mac OS X 10.4.10以降。

 新機能「iTunes LP」に対応。iTunes Storeで販売される特定のアルバムに限られるが、音楽ファイルだけでなく、ライブパフォーマンスビデオや歌詞、アートワーク、ライナーノート、インタビュー、写真、アルバムクレジットなど、これまで以上に多くのビジュアルデータが提供され、iTunesライブラリ画面で楽しめるというもの。アップルでは「レコード盤をめくる楽しみが帰ってくる」と魅力を表現している。

 なお、米国ではBob Dylanの"Highway 61 Revisited"、Norah Jonesの"Come Away With Me"、The Grateful Deadの"American Beauty"、DaveMatthew Bandの"Big Whiskey and the GrooGrux King:iTunes Pass"などがラインナップされるが、日本で販売されるのはNorah Jonesの"Come AwayWith Me"、TheGrateful Deadの"American Beauty"、The Doorsの"The Doors", Tyreseの"Mayhem"のみとなる。

 さらに米国では、映画配信でもより付属コンテンツを増やした「iTunes Extras」を用意。ドキュメンタリー、カットされたシーン、インタビュー、インタラクティブギャラリーなどが含まれるもので、"Twilight"、"Batman Begins"、"WALL-E"、"IronMan"、"The Da Vinci Code"などの映画で提供されている。

 ホームシェアリング機能も新たに搭載。iTunesの音楽や映像ライブラリを、自宅のPC最大5台で共有できるもので、PC同士を認証させることで実現。自分のPCに入っていない、家族のPC内のコンテンツを自分のPC上で再生したり、別のPC内のコンテンツを自分のPCのライブラリに読み込む事も可能。また、新たにコンテンツを購入すると、他のPCでも自動的にライブラリに追加されるようになった。

 ユーザーの趣向を分析するGenius機能も強化され、ライブラリの中から、ユーザーと相性の良い楽曲を取り出し、自動的に最大12個のエンドレスミックスを作成してくれる「Genius Mix」機能が追加された。

 また、iTunes 9と、iPhoneやiPod touchにインストールされている最新の「iPhone OS 3.1」を組み合わせることで、iPhone OSのアイコン並び替えがiTunes 9上から可能になった。iTunes 9で整理したアイコンの配列は、そのままiPhone OSに反映される。

iTunes Storeのデザインもリニューアル
 さらに、iTunes Storeのデザインもリニューアル。販売されているコンテンツを新しいウィッシュリストに保存したり、iTunes Storeから直接FacebookやTwitterで音楽や映像の紹介ができる機能も備えている。

 ほかにも、アーティスト名やジャンルによって音楽を同期させ、iPhotoの「イベント」や「人々」によって写真をシンクさせる機能も加わった。

 なお、米国向けにはiPhone用の着信音販売も開始。20,000曲以上を用意し、1曲1.29ドルでダウンロードできる。



(2009年 9月 10日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]