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アップル、AIワークフロー高速化「14インチMacBook Pro」。次世代チップ「M5」採用

「14インチMacBook Pro」

アップルは10月15日、AIワークフローで最大3.5倍のパフォーマンスを発揮するという新型ノート「14インチMacBook Pro」を発表した。10月22日発売で、すでに予約受付を開始している。価格は248,800円から。本体色はスペースブラックとシルバー

構成と価格は16GBユニファイドメモリ/512GB SSDで248,800円、16GBユニファイドメモリ/1TB SSDで278,800円、24GBユニファイドメモリ/1TB SSDで308,800円。

また、14インチMacBook ProのM4 Pro/M4 Max搭載モデルは販売が継続されている。

あわせて、前モデルからピーク時で4倍を超えるGPU性能を発揮する新チップ「M5」も発表した。M5は14インチMacBook Proのほか、iPad Pro、Vision Proにも投入されている。

M5は最大10コアCPU、10コアGPU、16コアNeural Engineを搭載

M5は、第3世代の3nmプロセスを使って製造される最新チップ。各コアにNeural Acceleratorを備えた次世代の10コアGPUアーキテクチャを導入し、GPUベースのAIワークロードの実行を高速化。前モデルの「M4」チップとの比較で、4倍を超えるピーク時のGPU演算性能を発揮する。

「サイバーパンク2077」などもより高精細なグラフィックで楽しめるという

GPUは、より強化されたグラフィック性能と第3世代のレイトレーシングにも対応し、M4よりも最大45%高速なグラフィックパフォーマンスを発揮。ゲーム「サイバーパンク2077」などでは、よりリアルなビジュアル、高速なレンダリング時間、スムーズなゲームプレイが楽しめるとのこと。

CPUは最大10コアで、内訳は6つの高効率コアと最大4つの高性能コア。そのほか、改良された16コアのNeural Engine、メディアエンジンも搭載し、ユニファイドメモリ帯域幅は約30パーセント増加して153GB/sを実現している。

そんなM5チップを搭載した14インチMacBook Proでは、「Draw Things」などの画像生成アプリで拡散モデルを実行する際、テキストからの画像生成がより高速になり、「LM Studio」などではLLMの実行がさらに高速化するなど、大学生から、クリエイター、ビジネスユーザーまで、「日常的なAIワークフローやそのほかのタスクをこなすための究極のノートブック」だという。

特にM1やIntelベースからのアップグレード・乗り換えには最適だとしており、例えばIntelベースのシステムと比べると、AIパフォーマンスは最大86倍、レイトレーシングのGPUパフォーマンスは最大30倍、CPUパフォーマンスは最大5.5倍高速化。

M1との比較でも、AIパフォーマンスは最大6倍、レイトレーシングのGPUパフォーマンスは最大6.8倍、CPUパフォーマンスは最大2倍高速になるとのこと。

ディスプレイは14.2型のLiquid Retina XDRディスプレイで、HDRコンテンツ時のピーク輝度は1,600nits。最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応したProMotionテクノロジーやP3広色域、周囲の環境に合わせて色温度を自動調整するTrue Toneテクノロジーなどに対応している。

オプションとして、屋内外を問わず、明るい場所で映り込みや反射を最小限に抑える「Nano-textureディスプレイ」を選択することもできる。

バッテリー駆動時間はビデオストリーミング時で最大24時間、ワイヤレスインターネット接続時で最大16時間。96W以上のUSB-C電源アダプタによる高速充電に対応した。

接続端子は、マグネット式充電端子「MagSafe 3」のほか、Thunderbolt 4(USB-C)×3、HDMI×1、SDXCカードスロット、3.5mmヘッドフォン。

外形寸法は22.12×31.26×1.55cm(縦×横×厚み)、重さは1.55kg。70WのUSB-C電源アダプタ、2mのUSB-C - MagSafe 3ケーブルなどが付属する。