ベネズエラの地上デジタル放送に日本方式採用


10月6日(現地時間)発表


 ベネズエラ・ボリバル共和国は6日(現地時間)、地上デジタルテレビ放送方式の規格として日本方式(ISDB-T)の採用を決定したと発表した。

 これを受け、総理特使としてベネズエラを訪問中の内藤総務副大臣は、チャコン・ベネズエラ科学技術・中工業大臣との間でベネズエラにおける地上デジタルテレビ放送日本方式の実施に関する覚書の署名を行なった。

 総務省は、関係省庁や放送事業者、メーカーなどと連携し、ベネズエラへの採用の働きかけを行なってきた。この結果、ベネズエラにおけるISDB-T採用に至ったという。IDSB-Tの国外での採用は、ブラジル、ぺルー、アルゼンチン、チリに続き5カ国目となる。

 今後は、ベネズエラにおける円滑なISDB-T方式導入に向けて、技術委員会を設置し、技術協力や、人材育成などを支援。さらに、他のISDB-T採用国と連携しつつ、エクアドル、ボリビア、パラグアイなどの南米諸国に働きかけるほか、アジアでもフィリピンに働きかけるなど、さらなる海外普及に努めていく。


(2009年 10月 8日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]