ゲームから生まれた映像作品「Halo Legends」BD/DVD化

-押井守、荒牧伸志、Production I.G.らが参加


Halo Legends

2010年2月9日発売

標準価格:BD版5,980円、DVD版4,980円

 ワーナー エンターテイメント ジャパン株式会社(ワーナー・ホーム・ビデオ)は、人気ゲームを原作とした映像作品「Halo Legends」(ヘイロー レジェンズ)を2010年2月9日にBlu-ray/DVDで発売する。価格はBD版が5,980円、DVD版が4,980円。

 タイトル仕様音声品番価格
BDHalo Legends片面2層×2枚
本編約118分
特典約79分
ビスタ
英語字幕
日本語字幕
吹替用字幕
コメンタリ字幕
(1)英語(5.1ch)
(2)日本語(5.1ch)
(3)コメンタリ
WBA-Y272425,980円
DVDHalo Legends片面2層×3枚
本編約118分
特典約79分
ビスタ
英語字幕
フランス語字幕
中国語字幕
日本語字幕
吹替用字幕
ほか
(1)英語(5.1ch)
(2)日本語(5.1ch)
(3)コメンタリ
DLX-Y272434,980円

Blu-ray版DVD版
(c)2010 Microsoft Corporation. Microsoft logo, the Halo logo,
the Microsoft Game Studios logo, 343 Industries logo, Xbox, Xbox 360,
Xbox Live, and the Xbox logos are trademarks of the Microsoft group of companies.
 2001年にXbox用ゲームとして登場したHaloは、Xbox/Xbox 360用ゲームとして、全世界でシリーズ累計2,700万本の売上を記録。小説やコミック、フィギュア、アパレルなど幅広いジャンルへ展開している。

 「Halo Legends」は、「Halo」シリーズを、オリジナルショートアニメ化する米Microsoftのプロジェクトから生まれた作品。このプロジェクトは、「APPLESEED」などで知られる荒牧伸志氏と、「攻殻機動隊」などの押井守氏がクリエイティブディレクターを務めることも話題となっている。

 映像制作はボンズやProduction I.G.、STUDIO 4℃、東映アニメーションなどが担当。以下の8つのエピソードがBD/DVDに収録されている。本編の総収録時間は約118分。

 BD版は片面2層ディスク3枚組で、メイキングや「Halo-The Story So Far」、「Halo-Gaming Evolved」、「Halo:Reach Trailer」などを収録。オーディオコメンタリも収めており、Halo フランチャイズチーム フランチャイズ開発ディレクターのフランク・オコーナー氏や、Halo LegendsプロデューサーでJ-Specピクチャーズのジョセフ・チョウ氏が参加している。

 DVD版は片面2層の3枚組で、特典も含めて収録内容はBD-BOXとほぼ同じ。

  • エピソード1&2【Origins Part1 & Part2】(by STUDIO 4℃)
    • 高度な知能をもつAI「コルタナ」が、今まで明かされていなかったフォアランナーの誕生からHalo3のエンディング(対コヴナント戦争の終結)までのHaloシリーズ一千年の歴史を語る、というエピソード。難解なHaloの世界観が、ビギナーにも理解できるようなストーリー。
  • エピソード3【The Babysitter】 (by STUDIO 4℃)
    • 「Halo3:ODST」に登場するODST(Orbital Drop Shock Trooper:軌道降下特殊部隊)を主役としたエピソードで、スパルタンとODSTの関係性を伝える、サイドストーリー。スパルタンと人間の能力や性質の違いも描く。
       ODSTは、コヴナントの中でも最上位の階級である「プロフェット族」の暗殺を企てる出撃班として、渋々スパルタン・スナイパーを部隊に受け入れる。敵地でミッションを遂行する為に重要なことを、スパルタンを通して部隊は学んでいく。そして、敵対していたスパルタン部隊の兵士とODST隊員による対立関係が見直されていく、というストーリー。
  • エピソード4【Prototype】(by bones)
    • 冷酷と言われていた海兵隊員が、上層部の命令を無視して、破壊するべきパワードスーツ(スパルタン計画の一環)を着用し、コヴナントへ立ち向かい、人間としての尊厳を取り戻すというストーリー。
       スパルタンとは、UNSC(United Nations Space Command:地球軍)が作り出した特殊部隊で、身体能力、遺伝子学的、技術的に優れた「超兵士」のこと。スパルタンは肉体改造を施したものというのがゲームでの設定だが、仮にUNSCはスパルタンを作る過程で、パワードスーツを作っていたのではないか、というのが本エピソードの骨子。
  • エピソード5【Homecoming】(by Production I.G)
    • 人間の植民地惑星での戦いに参加している、女性スパルタン(ゲームの主役であるマスター・チーフの仲間の一人)を主人公としたストーリー。
       戦いの過程で、スパルタン計画の機密事項や、スパルタン計画のモラルを無視した行為などの疑問など、彼女の記憶が蘇っていく。幼い時に、スパルタン計画の為に、地球軍のONI(Office of Naval Intelligence:海軍情報局)とキャサリン・エリザベス・ハルシー博士(ONIの顧問。生物学者、医者、コンピュータシステムの専門家。SPARTAN-IIプロジェクトの提唱者)によって拉致される。一度は抜け出したが、家に戻ると自分のクローンが存在していた、というストーリー。
  • エピソード6【Duel】(by Production I.G)
    • コヴナントの創世記、コヴナント最古の種族エリート族を描いたエピソード。あるエリート族のコヴナントが、宗教的に最も高い地位とされる、エリート族の“アービター”に任命されたが、それを拒んだ。その報復として、最愛の妻を殺害される。復讐を誓った彼は、彼の信頼を裏切り、妻を殺害したエリート族に立ち向かうまで戦い続けるというストーリー。サムライの要素を盛り込んでいる。
  • エピソード7【The Package】(by Shinji Aramaki)
    • コヴナントとスパルタンの10分間の戦いを描いた、唯一のフルCGアニメーション。マスター・チーフ(Haloの主役であるスパルタン)と選別された4人のスパルタンが、SPARTAN-IIの創始者であるキャサリン・エリザベス・ハルシー博士をエリート族から奪還するべく、力を合わせて立ち向かう、というストーリー。
       前半は、「ブースター・フレーム」と呼ばれる小型機でスペースバトルを繰り広げ、後半はコヴナントの巡洋艦に乗り込み白兵戦を行う。手に汗握る戦闘描写、スペース描写、巡洋艦やシップの描写、スパルタンの武器、などが緻密に描かれている。
  • エピソード8【Odd One Out】(by Toei Animation)
    • 世界観はオフィシャルなものを基としておらず、笑いの要素を入れたエピソード。Haloシリーズは15歳以上を対象としているため、子供にも認知を広めるために東映アニメーションに依頼して作られたエピソード。
       スパルタン“1337”が主人公。目的の惑星とは別の惑星に辿り着いてしまう。3人の子供と出会うが、「自分こそ宇宙一最強の兵士である」と説明している途中、恐竜に食べられそうになるなど、強いとは思えない印象を子供達に与える。一方、新しい兵士を作ったコヴナントは、マスター・チーフを倒す為に送り出すが、間違えて“1337”に送ってしまったが為に、”1337”が闘う羽目になる、というストーリー。

 


(2009年 11月 18日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]