JVA、'09年ビデオソフト売上を発表。BDは前年比2.5倍増

-全体では5年連続の減少。BDは「日本のアニメ」が中心


3月10日発表

 日本映像ソフト協会(JVA)は10日、2009年ビデオソフト売上における統計調査結果を発表した。

 ビデオソフトの総売上は前年比で95.8%の2,739億6,300万円で、5年連続のマイナス。下半期の売上が同101.2%で前年同期を上回ったが、上半期が同90.3%と落ち込み、前年割れとなった。

 総数量は前年比102%の8,783万9,326枚本で、対前年でプラスとなった。これはBlu-ray(BD)の出荷数量の増加(前年比235.9%)と、レンタルDVDの出荷数量の増加(同108.2%)が貢献したためとしている。

 売上金額のうち、メディア別の構成比はDVDビデオが91%、BDが8.8%、UMDが0.2%。ビデオカセットは1億3,200万円(前年比51.2%)で、構成比は0%となっており、「ほぼ市場はなくなった」(JVA)としている。なお、2009年の統計から、HD DVDを調査の対象外としている。

 メディア別の売上金額を見てみると、DVDビデオは前年比90.4%の2,492億8,000万円で、4年連続の前年割れとなった。内訳はDVDビデオの「販売用」が1,559億6,100万円(同88.9%)、「レンタル店用」が926億3,200万円(同93.6%)。構成比は販売用が62.6%、レンタル店用が37.1%、業務用が0.3%。

 DVDビデオの「販売用」で最も売れたジャンルは「日本のアニメーション(一般向け)」で全体の24.8%を占めた。以下、「音楽(邦楽)」(22.1%)、「洋画」(11.4%)、「邦画」(8.4%)と続いている。

 BDの売上金額は241億1,500万円で、前年比246.9%と大きく伸長。全体の構成比で8.8%となった。内訳は「販売用」が同251.7%の226億5,900万円、「レンタル店用」が14億4,900万円で、構成比は販売用が94%、レンタル店用が6%。

 BDの「販売用」で最も売れたジャンルは「日本のアニメーション」で全体の52.5%を占めた。2位は「洋画」で31%、3位は「邦画」で5%となっている。


(2010年 3月 10日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]