富士フイルム、3D出力が可能なメモリーカードプレーヤー

-「REAL 3D W1」で撮影した静止画/動画を3DTVで表示


4月27日発売

標準価格:オープンプライス

 富士フイルムは、同社の3Dデジタルカメラ「FinePix REAL 3D W1」で撮影した3Dの静止画や動画を、3D対応テレビに出力するための、HDメモリーカードプレーヤー「HDP-L1」を4月27日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4,000円前後の見込み。

 同社は「REAL 3D W1」において、16:9で静止画撮影を可能にするファームウェアを4月8日に公開している。これを適用して16:9撮影を行ない、「HDP-L1」から3D対応テレビに出力する事で、テレビで3D表示を楽しめる。「HDP-L1」はSD/SDHCカードスロットを備えている。

 「HDP-L1」がサポートする3D表示データは「REAL 3D W1」で撮影した動画/静止画で、3D静止画の記録フォーマットであるマルチピクチャーフォーマット(.MPO)と、3D動画記録フォーマットの3D-AVI(.AVI)に対応。なお、静止画の「アドバンスト3Dモード」で撮影したMPファイルは再生できない。

 出力端子としてHDMIを装備し、サイド・バイ・サイド方式でテレビへ出力する。テレビ側はHDMI 1.3の720p入力でサイド・バイ・サイドに対応したものが使用可能。3D再生モードではメニュー操作ができないが、スライドショーはリモコンのボタン操作で行なえるという。

 3D再生だけでなく、2DのJPEG静止画や動画再生も可能。動画は「F80EXR」、「Z700EXR」、「Z70」、「XP10」、「S2500HD」、「JZ300」、「JX200」、「JV100」、「AX200」で撮影したものを再生できる。

 再生操作はスライドショー、マルチ再生、拡大再生ズーム、プロテクト、ヒストグラム再生、縦横自動回転再生、画像回転などが可能で、ファイルの消去も行なえる。

 USBケーブルでPCと接続することで、カードリーダとして使用する事もできる。対応OSはWindows XP/Vista/7。Mac OS X 10.3.9~10.6。外形寸法は約85×15×55mm(幅×奥行×高さ)で、重量は約42g。リモコンとACアダプタを同梱する。


(2010年 4月 22日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]