ラトック、メモリ液晶搭載の録画用HDDケース

-残量や内容を電源OFF時も表示。絵やQRコードも


メモリ液晶を備えたHDDケース「RE-EC3M-U3」

 ラトックシステムは、テレビ録画用USB HDDケースで、メモリ液晶を備えた「RE-EC3M-U3」を12月下旬に発売する。HDDは付属しない。価格は7,770円。REGZA、AQUOSの録画対応モデル、PlayStation 3用地デジチューナ「torne」でも動作確認をしているという。

 3.5インチ、SATAのHDDを搭載できるHDDケース。PCやテレビ接続用にUSB 3.0/2.0の端子を備えている。録画用HDDとしての使用を想定し、スタイリッシュな筐体デザインを採用。電源は付属のACアダプタを使用する。

 最大の特徴は前面にメモリ液晶を備えている事。全角で最大24文字(6行×4行)を表示でき、表示保持用のボタン電池も搭載。電源ケーブルを接続していなくても液晶表示が消えず、10年ほど表示が維持できる。例えば「洋画」や「旅行データ保存用」など、HDDの中身を表示しておくことで、目的のHDDが探しやすくなるという。縦置き時に表示の向きを回転する事も可能。

スタイリッシュなデザインを採用天面背面

 さらにHDDの空き容量を目盛りとして表示する機能も備えている。液晶表示のカスタマイズは、付属するPC向け管理ソフト「液晶表示マネージャー」で行なう。ドライブ名、ボリューム表示、HDD型番などを選んで表示をカスタマイズできるほか、将来的なバージョンアップで、静止画表示も可能にする予定。

 加えて、HDDの自己診断機能「S.M.A.R.T.」(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)を用いてHDDの状態をソフトから確認できる。この情報はメモリ液晶にも反映され、HDDの健康状態を“笑顔”のマーク(正常)、“!”の注意マーク、危険を示す“×”マークの3段階で表示できる。ほかにも最大167文字の情報をQRコードに変換し、メモリ液晶に表示する事も可能。

「液晶表示マネージャー」で表示をカスタマイズしているところ表示する内容をPCの画面上で確認できるQRコードを表示する事も可能
将来的には画像も表示できるようになるという表示保持用のボタン電池を装備している

 ほかにも、PC接続時に転送速度を向上できるという専用ソフト「Fast USB」や暗号化マネージャーも付属する。一定時間アクセスがない場合に、HDDの回転を停止させる省電力機能も装備。PCの対応OSは、Windows XP/Vista/7で、64bit版にも対応。

SAM-DK1-U3

 なお、PCとの接続をメインにしたモデルではあるが、同様にメモリ液晶を備え、テレビやtorneとの動作確認も行なっているUSB 3.0/2.0外付けリムーバブルケース「SAM-DK1-U3」(18,900円/3.5インチ・SATA用/12月下旬発売)も用意。

 さらに、メモリ液晶搭載のカートリッジ方式HDDケース「SAM-IFK-U3」(8,820円/12月下旬発売)も用意。「SAM-IFK-U3」には3.5インチのSATA HDD/SSDを搭載でき、背後にトレイ接続キットを取り付ける事で、USB 3.0/2.0でPCと接続できるようになる。同キットには電源コネクタも用意。

 HDDケースの左右に装着するスタンドは取り外し可能で、接続キット、スタンドの両方を取り外し、別のHDDケースに取り付けることができる。一杯になったHDDケースの中身はメモリ液晶で確認可能。なお、スタンド部分はファンレスだが、オプションで冷却ファンを追加する事もできる。


メモリ液晶搭載のカートリッジ方式HDDケース「SAM-IFK-U3」背後にトレイ接続キットを取り付ける事で、USB 3.0/2.0でPCと接続できるようになる
トレイ接続キットを装着した後の背面スタンド部分はファンレスだが、オプションで冷却ファンを追加する事もできる

(2010年 11月 18日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]